このコーナーでは、私の関心事趣味のうち静的なものについて勝手気ままに書き込んでみました。ほんの戯れ言ですので適当に読み飛ばして下さいね。


シェーンは西部劇の決定版 

 最近、西部劇はとんと作られなくなりましたが、昭和40年代は、マカロニウエスタン(イタリア製)が大い盛り上がっておりました。 本場アメリカ製の新作がパッとしなかったこともあり、派手なドンパチや残酷さが売り物のマカロニが受けたんですよ。 

 私も狂った一人なんですが
、マカロニにも飽きたころ、リバイバル上映で往年の名作シェーンに出合ったのです。 題名とテーマ曲ぐらいは知っていたのですが、見たのはこの時が初めて。 製作年は、私とたいして変わらない年式の古い映画なのですが、新鮮でしたよ。
シェーンの原作早川文庫 
 ストーリーは極めて単純明快、股旅ものの典型ですが、ジョージ・スチーブンスの名演出、ビクター・ヤングの名曲、雄大なカナディアン・ロッキー、そして少年としょぼくれワンコの名コンビとくれば文句の付けようがありません。
 
 しかし、しかしですよ!! 極めつけは、何と言っても殺し屋ウイルソンです。寡黙で静かな物腰、黒ずくめの出で立ち、酒は飲まずコーヒーを好むところなどは思わずニンマリとしてしまいます。不気味な殺し屋スタイルのプロトタイプといえますよ。映画のパンフレット
 
 はじめてシェーンと対面し、馬から降りて水を飲むシーンや、エリシャ・クックjrを挑発して撃ち殺すシーンなどは超弩級の迫力がありましたね。
 
 また、撃ち合い場面の少ない西部劇ですが、けん銃は効果的に使われております。けん銃の撃ち方を少年に教えるシーンや最後のウイルソンとの対決シーンは圧巻でしたね。白色グリップのコルトはジョーイ少年の憧れだったわけですが、私にも憧れであり、アメ横に飛んで行ってモデルガンを買い、グリップも取り替えた思い出がありますよ(^^;) 
 
 相手の挑発にじっと耐え、軽々しく強がらないという男の性格の描き方もスタンダードです。もっとも、我慢も度が過ぎるといらついてきますが、適当なところで実力を披露し、観客のストレスを一気に解消するのも古き良き時代の筋立てです。(大いなる西部もそうでした。)

 毛はえ薬のコマーシャルにまで使われたラストシーンも感動的!! まさに西部劇の決定版ですよ。 アラン・ラットとジャック・パランスにとっては、代表作がこれしか見あたらないというのはちょっと寂しいですが・・



 こんなこともあるんですね。今回は、30数年ぶりに思い出のレコードと再会できたお話です。

 私も中学3年のころは、一応、高校受験の勉強をしたわけですが、その当時、息抜きによく聞いていた曲があったんです。

 それは、
マカロニ・ウエスタンのテーマで、エンニオ・モリコーネの流れ者のギターという曲です。まあ、知っている人はほとんどいないでしょうね。日本では未公開作品のようでしたが、曲だけは夕陽のガンマンのサントラ盤に納められていました。私が買ったサントラ4曲入りのコンパクト盤(当時500円)に、夕陽のガンマンとはまったく関係なく穴埋め的に収録されていたんです。夕陽のガンマンのレコード

 そのレコードはメイン曲が
夕陽のガンマンのテーマガンマンの祈りでしたが、私は流れ者のギターが一番お気に入りでしたね。残念ながらこの曲はヒットしませんでしたが、これは絶対にモリコーネのトップクラスの名曲と確信しています。

 私にとっては、
今風に言えばヒーリングの曲でした。受験勉強で疲れ切った頭と心を癒してくれ、お陰で志望校にも合格できたと思っております。

 しかし、この思い出多きレコードは、高校時代に友人に貸した後、行方不明となってしまいました。
もちろん貸した友人には、何度も督促したんですが、今度返すからと誤魔化され、結局返されなかったのです。

 
30年以上も昔のことですから、もちろん時効なんですが、もう一度聞きたいという思いが断ち切れず、上京するたびに、リサイクルショップや中古レコード店を探し回ったりしておりました。

 そのうち、夕陽のガンマンのメインテーマとガンマンの祈りのシングル盤はアメ横で見つけたのですが、目指すコンパクト盤は見あたらず諦めていたところ
、たまたま中古レコード市の開催記事が目に入ったんですよ。この時は、何となく胸騒ぎがしましたね。市の会場に行ってみたらあったのです。本当に運命的な出会いでしたね。店舗内にはマカロニ・ウエスタンのテーマなどほとんど置いてなかったのに、なぜかこのコンパクト盤1枚だけがあったんです。まるで私を待っていたかのように・・・

 
30数年ぶりで聞いた流れ者のギターは、レコード特有のスクラッチノイズも手伝って、受験勉強に明け暮れた当時の記憶を思い起こしてくれました。何とも言えぬ懐かしさでいっぱいでした。


 

 先日、アメリカのテレビ映画コンバットを久々に見ることができました。好き者の知人が全巻買っていたビデオテープを借りたんです。ところが、我々世代では知らない人はいないコンバットも、今時の若い人たちは知らないんですね。最も、コンバットゲームはよく知っているようですが・・(^^;) 


 コンバットとは、私が子供の頃やっていた戦争物のテレビ番組であり、ヨーロッパ戦線における米軍のとある分隊のお話です。

 当時、戦争物や西部劇等暴力的な作品は、教育上よろしくないと言われていた時代でしたが、コンバットは、単なるドンパチの戦争アクションには終わらず、よく練られた人間物語と言えました。

 戦争の悲惨さと、ほのぼのとしたヒューマニズムの両方を感じさせる作品であり、最前線で色々なトラブルにあっても、何とかチームワークでピンチを乗り越え、最後には安全な後方基地に帰り着いてハッピーエンドで解散するというのが毎回のパターンでした。

 初めて見た子供の頃には、もちろん分かりませんでしたが、映画に興味を持つようになってから再放映を見たところ、時々
ゲスト出演があることに気づきました。テリー・サバラスやミッキー・ルーニーあるいはスティーブ・マックイーン等有名俳優が出ていたんです。獄の天使で暴走族の親分を好演したジェレミー・スレートが出ていたときには思わずにんまりしました。 それから、テーマ曲がエデンの東のレナード・ローゼンマンの作品と言うことも初めて知りましたよ。

 リアリティーにこだわり悲惨さを強調した作品が主流の今では、あまりはやらないのでしょうが、いずれにせよ、分隊のリーダーであるサンダース軍曹は、経験豊富なベテランで、部下のこともよく把握しており、危機に陥っても常に冷静沈着で的確に対応する、まさに危機管理の手本みたいな主人公ですから、今の時代にも十分参考になるのではないでしょうか。

2001年宇宙の旅が現実になった
 2001年宇宙の旅という映画をご存じですか。博士の異常な愛情等で有名なスタンリー・クブリック監督とSF界の大御所アーサー・チャールズ・クラークの共同脚本により製作され、1968年に公開されました。スケールの大きさやリアルさもさることながら、結末の難解さで大いに評判になった作品ですが、確か、封切り年のベストテンにも入った名作ですね。
パンフレットと原作
 何でも、クラークの短編SF
前哨がヒントになって作られたとのことです。21世紀初頭の設定であり、月に植民地ができ、宇宙ステーションを中継基地として、人々が月と地球を自由に行き来している時代の物語なんですよ。ストーリーは省略しますが、宇宙船ディスカバリー号で木星まで行く途中、知能を持つコンピュータが反乱を起こすシーンや、サイケデリックなエピローグが印象に残っております。

 クブリック監督は、
この映画が一発で理解されたら、我々の意図は失敗に終わったことになる。と豪語していたそうですが、まったくそのとおりで、私もサイケ・シーンの意味が知りたくて、ノベライズされた宇宙のオデッセイ2001前哨を読んで何となく理解できた気になったのでした。

SF映画は、お子さまランチ的なチャチな作品が少なくないのですが、この映画は別格です。残念ながら、シネラマではなく普通のシネスコサイズでしか見ることができませんでしたが、宇宙船や宇宙ステーションの迫力やリアルさには度肝を抜かれましたね。

 
ツァラトゥストラはかく語りき美しく青きドナウ等の音楽も不思議にマッチしていましたし、今見ても、とても30年以上も昔の作品とは思えない出来映えなんです。おそらく、以後のSF映画に大きな影響を与えたのではないでしょうか。それにしても、映画が作られた以後の30年間で、作品中にあった宇宙ステーション、月世界旅行、超知能コンピュータ、人工冬眠等大半のものが現実となりましたね。 


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