ここはアマチュア無線に関するコーナーです。 いわゆるハムのことですが、私の趣味の中では最も古い方に属し、当時は花形で KING OF HOBBY とも呼ばれていましたね。 しかし、現在は・・・・?


 先日、大型台風がやってきました。たいていの台風は、岩手地方に到達するころには勢力が衰えるので、いつもならあまり気にしないのですが、今回は戦後最大級(表現がちょっと古風ですね。)とのことです。ちょっと心配になり、アンテナを降ろすことにしました。

 高所恐怖症の私は、こんなこともあろうと考え、某メーカー製のエレベーター付きタワーを建てていおり、仕事を早々に切り上げて帰宅し、風雨の中でアンテナ降ろしの作業をはじめたのです。エレベーターはこんなとき本当に便利なんです。アンテナを簡単に降ろせるんです。ただし上げるのは大変ですが(^^;)雨のタワー

 カッパに着替え、完全装備で庭に出て、アンテナ昇降用のクランクレバーを操作し始めたのですが、降ろし始めて間もなく、アンテナの重さが突然感じられなくなり、ワイヤーが緩んできたのです。

 いやーな予感がしました。これはケーブルが引っかかった症状なんですよ。エレベーター付きの場合、タワー上部にアンテナを確実に固定するためのフックが出ているのですが、たまに同軸ケーブルが引っかかることがあるんです。

 しかし、嵐の夜ですからアンテナの状態は地上からまったく見えません。確認しないことには話になりませんので、しかたなく懐中電灯をもってタワーに登り始めました。高いところが嫌いでエレベーターを付けたわけですが、そんなことも言ってられません。

 まさか台風の夜に登るはめになるとは夢にも思っておりませんでしたね。濡れて危険なタワーを恐る恐る登って確認したら、予想どおりケーブルがフックに引っかかっておりましたが、とてもはずせるところまでは上れません。しかたなくタワーを降りて、再度アンテナを最上部まで巻き上げてからシャックに入り、アンテナを左右に振ってみたのです。

 ところが、降ろしはじめるとやはり引っかかるんですよ。同じことを何度も繰り返し、結局、1時間以上もかかって何とかアンテナを降ろすことができました。〜反省点〜アンテナを降ろすなら日中に限ります。何も見えない夜間では、手間ばかりかかってどうしようもありませんから。


 DXを始めて以来憧れのアワードWAZ(CW特記)を受領しました。DXCC190にしてようやくゲットです。時間がずいぶんかかりましたね。まあアクティビティを考えれば当然と言えますが・・・。私の場合、ゾーン33、34はあまり苦労しなかったのですが、ゾーン2には手こずりました。

 ゾーン34のST2をコンファームして40ゾーンが全部そろったと喜んだ平成7年2月のことです。WAZを申請しようとしてカードをよくチェックしたら、何枚もあったので楽勝と思ってたVE2がすべて
ゾーン5ばっかしだったんですよ。がっくりきましたね。WAZ

 さらに、悪いことは重なるものです。3月には転勤で自宅を離れることになり、その後4年間は、HFに出られませんでしたし、ようやく自宅に戻ってきた平成11年以降も、タイミングが合わなかったりで、ゾーン2を残したまま結局7年も過ぎてしまったんです。

 WACのデザインが改悪となりましたので、WAZは、デザイン変更とならないうちに手に入れたいと考えていましたが、まったく縁がなく最近ではほとんど諦め気味でした。しかし、そのうち何とかなるさと開き直ったところ、面白いものですね。CWとSSBで立て続けにQSOでき、カードも簡単にコンファームできたのです。

 WAZは、JARLのGCR(QSLカード所持内容証明)がOKですから、さっそくお願いして、手数料12ドルを国際送金為替に組んでUS−CQ社に申請したのが平成13年11月のことです。ところが、今年の1月、ポストマネーオーダーは扱っていないというメッセージとともに申請書類が返送されてきたんですよ。

 DXCCの場合は、国際送金為替が有効でしたから同じに考えたわけですが、US−CQ社の近辺には郵便局がないんでしょうか(^^;) しかたなく申請手続きをやりなおしたところ、しばらくして、申請を受理したとのメッセージが届きましたので、ようやく一安心したのです。
アワードの写真
 ところがですよ。今度は肝心のアワードがなかなか来ないんですね。いらいらしていたところにJG1のIさんからメールが届きました。何でもIさんも同じ頃WAZを申請していて、送られてきたアワードを開けてみたら、私のWAZも同封されていたとのことです。いやはや、呆れました。

 ダイレクトQSLの場合ですと、他局宛のカードを何枚も同封して転送を押しつけてくることは珍しくありませんが、まさかUS−CQ社がそんなことをするわけがありませんし、単純ミスだったんでしょうね。こんなに手間取ったアワードも初めてですが、Iさんのお陰で何とか無事に受領できました。感謝しておりますm(^^)m。



 秋のDXシーズンに入りつつあり、コンディションも悪くはないようですね。しかし、私の方は、ちょっと中だるみ状態です。たまにリグに火を入れても、各バンドをひととおりスイープして、ニューが聞こえなければ短時間でスイッチを切ることが多くなりました。よって、エンティティーも全く増えておりませタワーとアサガオん。丹念にワッチしなければ珍しいところは聞こえませんがその気にならないのです。

 おかげで、庭の一角を占めているタワーも粗大ゴミ同然となっておりますがエレベーターのワイヤーとツル
、邪魔者扱いのタワーも、意外なところでお役に立っているのです。(カラスの休憩場所などではありません。)まず、一つ目の活用方法は、座布団などを鉄骨の間に挟めば、かなりの枚数を日干しにすることができるのです。
2ndの友達がこれを見て、
ふーん、こういう使い方もあるんだね。と感心していたとか・・(^^;)。

 二つ目の活用方法は、ご覧のとおり、
アサガオの支柱代わりなんです。最初、アサガオのツルは、タワーの鉄骨部分に申し訳なさそうに巻き付いていたのですが、手動エレベーターのワイヤーに目を付けたらしく、いつの間にかそっちに乗り移っていたのです。アサガオの行動は次第に大胆になり、どこまでも高く延びて、今では、20mHのアンテナに届きそうな勢いですよ。

 このままでは、ワイヤーが錆びるのではないかと心配しているのですが、夏の短い命のアサガオです。取り払うのが何となく可愛そうで、諦めて毎日眺めております。



 パソコン通信と無線をドッキングさせたものに
パケット通信があります。元々興味はあったのですが、面倒そうに思えましたし、DXにのめり込んでいたため手は出さないでいました。ところが、平成7年4月の転勤でHF帯運用が難しくなってしまい、それを機会にパケットをやってみることにしたのです。

パケット開始当時のリグ
UV-21とTNC-221

 当時の設備は、ヤエスFT−4600、タスコTNC220、NECのMS−DOSパソコンPC−9801UV21であり、それにアパート2階のベランダに出したトライバンドGPの組み合わせでした。

 本や取扱説明書は読んだのですが、よく分からず理解不足や知識不足のまま始めたため最初は上手くできませんでした。FWD−NETをやりたかったのですが、転送系BBSまで距離がありましたし、
アンテナがGPでしたから安定したコネクトができなかったんです。

現行リグ
TH−78とTNC−22

 しかし、試行錯誤を重ね、ローカル局経由のデジピート方法やオフラインで作成したファイルを一気にアップする方法等も覚えるにつれ、RBBSへの書き込みやメールのやり取りなどが面白くなったのです。

 ベランダの小さなGPアンテナでも全国に文字が送られますし、無線通話と違って相手が同時間帯にいなくても意思の伝達が可能です。さらに、パソコン通信と違って電話代もかかりませんし、粗大ゴミ同然の古いMS−DOSパソコンも100パーセント有効活用できるなど、初体験の素晴らしい世界にハマッてしまいましたね。

 その後、ラインナップは、ケンウッドのハンディ
TH−78と486CPUの98noteに変わりましたが、いつの間にか熱はさめFWD−NETからはご無沙汰となり、たまにパケットクラスターでDX情報を見る程度になってしまいました。

 パケット通信では画像送信も可能ですが、大きいサイズは分割しなければなりませんし、時間もかかるほか、転送は中継局(設備の維持・管理等は個人負担のボランティア)に頼らざるを得ないなどデメリットもあります。インターネットや携帯電話の普及に伴って利用者数が減少し、中継局の廃止で転送ルートがとぎれるエリアが増大するなど厳しい現状となってしまいました。やはりパケットは時代遅れになったのでしょうか。


 FT−101ESを下取りに出してTS−820Vを購入したことは以前に紹介しました。この820は購入当初こそトラブル続きでしたが、修理後は極めて快調であり、50Wにパワーアップして20数年間も当局のメイン機として働いてくれております。

 ただ、
ファイナル調整が結構煩わしいんですよ。バンドやモードを変えるたびにプレートとドライブを交互に手早くFT−1000調整しなければならないためクイックQSYなどできないのです。もっとも、VFOでキャリブレを取ったセパレートリグ時代なら当たり前のことだったんですが・・

 操作が簡単でパワーのあるリグにどうしても交換したくなり、大蔵大臣への予算折衝を繰り返した結果、何とか新リグ購入の目処はたったのですが、機種選びで一番頭を悩ましたのがパワーの問題でした。

 当初は
、KWの固定局を考えたんですが、インターフェア対策を思うと自信がなくなり諦めました。(本音を言えば、リニアアンプまで購入する余裕がなかった・・・ ^^;)

 100Wにするならリグを取り替える意味がありませんし、やはり200Wは欲しい
となると、条件がマッチする機種は、ヤエスのFT−1000だけです。機種は自動的に決定となりました。なお、このリグは一昔前のデビュー作品ですが、アナログ技術の粋を集めた最高レベル機であり、今もって古さはまったく感じられません。

 固定局の免許もおり、実際に運用してみた感じは、快適の一言ですね。ファイナル調整がいらないだけでこんなに手軽になるとは思いませんでしたよ。今のリグなら当たり前のことなんでしょうが、ワンタッチQSYや同一バンドの2波同時受信等とてもFBです。セットノイズも少ないし、ドックパイルはともかく通常のDX相手ならパワーも十分、アナログの柔らかさ・自然さも好きですね。ちょっと不満なところは、感度が思ったほどでもないこと、内蔵エレキーにメッセージメモリーがないこと、クーリングファンがうるさいことぐらいでしょうか。

 なお、リグ選びにあたっては、人気絶頂のFT−1000MPも検討しました。DSPやコリンズのメカフィル等は非常に魅力的だったんですが、パワーの差で敢えてクラシックなリグを選んだのです。もちろんこの選択に悔いはありませんが、
私がFT−1000を購入したら、間もなくしてMARKXという廉価の最新200Wモデルの発売です。悔し〜ぃ・・(^^;)


 中学時代、ラジオ関係の雑誌を読んでいるうちにベリカードの存在を知りました。ベリカードとは、BCLの受信レポートに対して放送局が発行してくれる受信証明書のことですが、いろんな放送局をワッチしたり、雑誌に載っているFBなカードを見たりしているうちに自分でも集めたくなったのです。全世界周波数QTH表とDX受信の手引き

 しかし、レポートの書き方等がよく分からなかったので、ラジオ雑誌の読者の声欄に
教えて欲しいと投稿したところ、数人から手紙が届きました。特に、名古屋市熱田区にお住まいのOさんからは、自分が集めたラジオ岐阜のベリカードまで同封した懇切丁寧なお便りをいただき感激しましたね。

 
それまでは、ラジオ専門誌の受信レポート欄に載っている55445等という数字の意味が分からなかったのですが、SINPOコードにより表現していることも知ることができました。また、全世界放送局周波数・QTH表とかDX受信の手引き等の本を注文して取り寄せ、受信レポートを初めて送ったのが広島県のラジオ中国(JOER・RCC)でした。いろんなベリカード

 RCCから待望のベリカードが送られてきたのは、1週間後のことです。原爆ドームを望む紅葉の広島市平和公園と説明書きがある油絵のカードであり、嬉しかったですね.。すっかりはまってしまいました。

 ビギナーでしたから国内の中波放送局を対象に受信レポートを送っておりました。中波帯は日中ですとローカル局しか聞こえませんので、夜まで待って、混信やフェージングの中から遠くの放送局のインターバルシグナルを聞き分けるのです。もちろん、海外の短波放送も聞いていましたから、航空便の送り方を覚えてからは、ラジオオーストラリアやVOA、BBC等へも受信レポートを出し始めたのです。

 当初に使用した受信機は、自作の真空管式
0−V−2でした。当時は、小型で性能の良いMT管が主流でしたが、私は使われなくなった古いST管式ラジオをもらい受け、取り外した6C6、6ZDH3A、42、80等を利用して並4ラジオを作ったのです。ばかでっかいST管のラインナップは、夏はともかく冬は暖房代わりで便利でしたね。(^^;)

 その後、遅ればせながら小型のMT管に切り替え、5球スーパーへと
レベルアップした訳ですが、0−V−2なんて聞き慣れないと思いますから、ちょっと説明しますと、最初の数字は高周波増幅、Vは検波、最後の数字は低周波増幅の数を意味します。つまり低周波2段増幅だけのラジオのことですから、現在のラジオとは比べものになりませんね。それでも手作りだけに愛着はありましたよ。


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落成検査では電監技官もびっくりした周波数精度  転勤族ではパワーが出せないせめて資格だけでも  HFやらなきゃハムじゃないリグはなにがいいの  開局当初は50MCのローカルラグチュー専門だった  ハムへの憧れは小学6年からだった  初めてのDXアワード  高いところは嫌い、されどタワーは欲しい  CWオペレーターは憧れのまと  エレキーも難しい


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