縮小処理のナゾ


○目的
 動画作成するときは、ソースAVIを縦480ラインで取りこみ、エンコードするのが王道かと思います。すると、VGAサイズの動画以外なら、どこかで必ず縮小処理が入る訳です。この縮小処理、ソフトによってアルゴリズムがバラバラです。このアルゴリズムの違いによって動画の出来あがりがどう異なってくるのか、簡単に調べてみました。

○方法
640x480の解像チャートサムネイル 320x480の解像チャートサムネイル
640x480の解像チャート 320x480の解像チャート

 上記のような簡単な解像チャートを作りました(画像をクリックすると等倍表示されます)。

「1B/1W」と書いてあるのは、1ドットの黒ラインと1ドットのスペース(白)の線を引いてある、という意味です。「2B/3W」だと、2ドットの黒ライン、3ドットのスペース、です。上と左のほうにある定規の目盛りのような「4B」「W」は、4ドットの線をだんだんスペースを空けながら配置してあります。あと、左上、右下のコーナーを黒く塗りつぶしました。これは後で理由がわかります。

 この解像チャートをビットマップで保存、TMPGEncで読みこみ、フィルタ処理無しで無圧縮AVIに出力したものをソースとして用います。そして、各種ソフトで320x240へ縮小処理、AVI出力してみました。(ここでは、出力したAVIを、TMPGEncでビットマップ出力し、PNG/GIFに変換しています)。

○結果
 以下のソフトで試してみました。
(それぞれの処理画像を、リンクをクリックして見る事が出来ます)

AviUtlによる縮小
シャープな縮小で知られるAviUtlにて縮小してみました。

3次元補完サイズ変更プラグイン
茂木さんの作成されたAviUtl用プラグインで縮小してみました。(2001-12-09追記)

TMPGEncによる縮小
TMPGEncでの縮小。AviUtlよりちょっとぼやけるという巷の評判です。

VirtualDUBによる縮小
最近はやり(?)のVirtualDUBによる縮小です。アルゴリズムが複数選べるので、それぞれ行ってみました。
(2001-12-09追記 BiCubic〜Precise BiCubic)

Nearest neighbor
Bilinear
Bicubic
Precise Bilinear
Precise Bicubic

(2001-12-09追加)
Lanczos 3-lobed 拡大縮小プラグインによる縮小
巷で評判のLanczos3プラグインです。

○考察
 後半壊れてましたが(滝汗)、考察したいと思います。

○結論
 自分の好みに合わせてソフトを使いこなしてください(ぅぉぃ

 。。。って、ここまで振っておいて、結論がこれかい!

 だ、だって、結局自分が納得できる動画じゃないと意味ないっしょ?(いいわけ

<追伸>
 今回の評価には、色差成分の縮小の出来具合には全く触れていません。
 実際の動画はカラーがほとんどでしょうから、それも含めるとまた違った結果
 が出るやも知れません。けど、そこまでのパワーは無かったっす(疲

(2000-12-23追記)
 このページの作成が、茂木さんに火をつけてしまいました(滝汗
茂木さんのページ、まるも製作所の2000年12月18〜21日の日記に、各種アルゴリズムの解説をしておられます。僕の中の先入観が完全に覆されましたので、是非ともご一読する事をお勧めします。


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