コラム補強ver.3


使う材料は、ver.2とほとんど同じです。
100mm×50mmの溝型鋼、
厚さ6mm幅50mmのフラットバー、
ベースは厚さ12mmで100mm×240mmです。
材料費も3000円程度です。

穴あけやねじ切り等、必要な加工は終っていて後は組むだけの状態になっています。

ver.2と違いの一つがコラムヘの固定方法です。

ver.2はコラムにタップをたてねじ山を切っていましたが、今回は画像のように3mmのフラットバーにナットを溶接したものを使います。

仮組みをした後、コラムの垂直調整をしています。
この後、各部の溶接をするのでここで手を抜くと使い物にならなくなるため、かなり時間をかけて調整しました。

調整後、ヘッドやテーブルを外し、点付けで仮止め後、補強部分を外して溶接をします。

ベースやコラムに濡らしたタオルを巻いて養生してあります。

溶接完了。
肉盛りしすぎた所は、サンダーで削って有ります。
後はさび止めのペンキを塗って完成。

コラムの垂直調整をしている所です。
なんとか、前後方向で前方に0.03mm、左右方向で左へ0.02mmまで追い込んだので良しとします。

前からだと、スイッチボックスがヘッドから補強部分へ移動したぐらいしか違いは見えませんね。

スイッチボックスが付いていた所には、何か付ける予定です。

後ろからだと違いが分かります。
ver.2はコラムの両側だけの固定でしたが、今回はチャンネルの向きを変え裏側からもボルトで固定しています。

補強用のチャンネルの向きが変わった為、付属のスパナが使えなくなったので、手持ちのソケットで一番大きい36mmが使えるようナットを加工してあります。

ナットの加工は、このように旋盤で行いました。
切り込み1mmぐらいでビビることなくゴリゴリ削っています。

テスト開始。
切削条件はver.2同様、10mm2枚刃のエンドミルでSSを削っています。
0.5mmから0.25mmずつ増やして行き3mmまで行きました。
この時点でver.2の2倍なのですが、まだ余裕が有りそうです。

回転数は約800回転ぐらいだと思います。

材料をひっくり返してテスト再開。
3.25mmから0.25mmずつ増やし4mmまで行きましたが先が見えないので、4mmからは0.5mmずつ増やして行き7mmまで行きました。

回転数は4mmまでが約600回転、5mmから6mmが約400回転、6mm以降が約300回転です。

6mm以降は少しでも送りのスピードが速くなるとモーターが止まりそうになるので限界はこの辺だと思います。

5mmから7mmまでの切削面です。
底面はこのまま仕上げには使えませんが、側面は蛇行するような事はなくきれいに削れています。

テスト完了。
使う材料はver.2とほとんど変わらず材料の向きや固定方法を変えただけだったので、あまり期待していなかったのですが。

ver.2の1.5mmから4倍以上の7mmと言う結果になりました。
モーターにまだ余裕のある5mmとしても、3倍以上です。
補強無しの状態からだと、5mmで20倍になります。

これで、工作時間がかなり短縮出来そうです。

テスト後、ちょっとした加工をしてみました。

7075を12mm、2枚刃のエンドミルで切り込み深さは5mm、回転数は約1200回転、切削油無しで削っています。

アルミだと切り込み5mmぐらいでは、まだまだ余裕が有ります。



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