就職日記5   ◆アナウンサー試験のカギは「作文」?
◆お恥ずかしい限りの学科試験のエピソードもご紹介


  作文には自信(95年7月)
アナウンサー受験に「作文」は付き物です。
書類提出の際に作文も出す局があれば、
筆記試験に作文がある局も。
私は作文には自信があり、
受験が本格化する前のマスコミセミナーで、
作文だけは成績が良かった。
このため、長崎のある局では
応募書類とともに提出した作文(テーマは「情報化社会」?)が
よかったのか、面接で、私だけ質問責め。
挙げ句の果て、帰り際に
「西村君、今日は何に乗って来たの?」
「これから大阪に帰るの?」なんて声をかけられる。
まさに、「好感触!」でした。


  でも学科試験は・・・(95年7月)
高校時代からあまり勉強しなかった私。
このツケがここに来て・・・
でも、アナウンサー試験の場合、その人の学力よりも、
発想、性格、人となりを見るためか、
学力試験でさほど苦しまなかった。
実際、「好感触」の長崎の局でも、
数学(確か微分積分や2次関数が出た)は全然分からない。
しかし、試験中に、面接試験で声をかけてくれた人が
ここでも声をかけてくれたり。
さて、気になる試験の結果は・・・通過でした。
しかし学科で苦汁を飲まされた局もありました。


  あと2点足らない(95年7月)
さすがに、学科試験重視の局がないわけではなく、
福井の局で苦汁を飲まされました。
ここは応募書類とともにテープ提出もある局。
この2つで、わずか10人以下に絞ってしまう。
私はこれを何とか通過し、筆記試験と面接に臨む。
いつも通り筆記は思わしくない。
でも、面接ではまたもや「好感触」。
面接官に、「今度の面接試験でも今日と同じ事をやるので
そのつもりでいてください」と。
これはもしかして、「次も来てください」?
と思っていたのもつかの間、
数日後、不合格の通知。
というのも学科試験の点が2点足らなかったためとか。
このことはアナウンサーになってから、
一緒にこの局を受け合格した女子アナウンサーから
教えてもらった事実。
やはり、勉強して損はないということかな?



  就職日記6へ