しびれるNAサウンド マフラー交換
う〜んHONDAミュージック(中級)

今週の格言:外せたら、付けられる!

対象:EF系全般その他

用意する工具
   1.17mmのメガネレンチ、ソケット(お勧めは6角タイプ)、ラチェットレンチ等
   2.CRC556などの浸透性潤滑剤
   3.プライヤー(車載工具に良くあるタイプのスライドして挟み口が変えられる物)
   4.フロアジャッキ・ウマ
用意する部品
   1.マフラー
   2.マフラーが中古なら各フランジのガスケット
   3.マフラーマウントブッシュ
        メインタイコ付近用 パーツNO 18215-671-000 (2個使用)
        サブタイコ付近用  パーツNO 18215-SH3-J01 (2個使用) 


ONE 
POINT

ここでは純正の2分割タイプからアフターに良くある3分割タイプへの交換を前提に説明をします。3分割→3分割だと、作業はちょっと簡単になります。
尚、マフラーを釣っているゴムブッシュは新品に変えた方がマフラーの揺れをかなり押さえることが出来て、結果コーナーを曲がった時の異音などを防ぐことが出来ます。強化ブッシュだと更にイイのですがマフラー全体が上がってしまうのでPRO2のバンパーだと干渉するかもしれません。取り付けも2.7倍位キツイですし(当社比:数字に根拠なし)

作業手順
(1)まずは純正のマフラーを取り外す準備として車をジャッキアップします。まずリアを上げてウマをかけ、その後にフロントを上げた方が作業スペースが空いて良いかと思います。車高が下がってリアを上げた後にジャッキが入らないようなら、一番最初にフロントタイヤを板にでも乗せてクリアランスをかせいでおいた方が良いでしょう。

(2)車が上がったら、後ろ側から順序にフランジのボルトナットを緩めていきます。ナットは外してしまっても良いですがボルトはささった状態にしておいて下さい。


ONE 
POINT

触媒直後のナット(ボルトは触媒側に固定)は熱でボロボロに酸化して角がなくなっている場合があります。このような場合は無理をせず、触媒とエキマニの間の方を緩めてとりあえず車からパイプを降ろし広い所で仕切り直した方が良いでしょう。CRC556をたっぷり吹いたり、バーナーで焼いたり、サンダーでナットを切ったり(最後の手段)しましょう。その場合新しいナットはステンレス製のモノを選ぶと、多少長持ちします。
VTEC車はエキマニと触媒の間にジョイントがありますので、そこから外せば楽です。

(3)すべてのナットがゆるんだら、車体後ろ側のパイプから順序に外していきます。まずフランジのボルトを抜き取ります。次にタイコを持ち上げるようにしながら、マフラーを釣っているマフラーブッシュを外します。このブッシュはマイナスドライバーでコジってもなかなか抜けないので、浸透性潤滑スプレーをたっぷりと吹いてからプライヤーではさむと簡単に抜けてきます。この方法は偶然見付けたのですが、とても楽です(図A)。これでメインタイコはフリーになったはずですので、あちこちぶつけないようにしながら車体から抜き取って下さい。

(4)純正の場合2分割ですので、タイコ部分の次は長いメインパイプです。触媒直後のフランジから切り離して↑の要領でブッシュも外し、前側を少し下に降ろしながら前方に抜き取るような要領で取り外して下さい。


ONE POINT

触媒絡みのもう一つなんですが、触媒直後から出ているボルトは触媒に固定されています。↑に書いたナットを割る、という最後の手段に出る時はくれぐれもこのボルトの山まで削り落とさないように・・・
まぁ、もしそうなっても、反対側から溶接部分を削り落としてボルトを抜き、新しいステンレスのボルトナットで取り付ける、なんていう手もありますが。

(5)触媒直後のフランジに残ったガスケットのカスを、スクレイパーなどで取り除きます。あまり先の細いマイナスドライバーなどでやると、傷が付いて排気漏れを起こす可能性があるので注意して下さい。後、純正のマフラーブッシュに交換するなら、ここで交換して下さい。潤滑スプレーさえ吹いておけば、手で押し込めるレベルです。

(6)さて新しいマフラーの取り付けです。まずストレート部分を段ボールなどに乗せて車の中央まで引き込みます。パイプに傷を付けるとサビの原因になりますので注意。触媒直後に3つ穴のガスケットをはさみパイプを持ち上げて最初にブッシュを取り付けます。
 純正ブッシュの場合、ゴムのたわみを利用して簡単に取り付けることが出来ますが、強化品の場合はそうは行きません。穴も小さくて、非常に硬いのでプライヤーなどの工具を使わないとどうにもなりません。しかもたわみがほとんどなく、1つずつ入れるなんて考えられない状態です。よって、パイプの位置を完全に決めつつ2つの穴を同時に少しずつプライヤーで交互に、なんていう離れ業が要求されます。まぁ、その分取り付け後のフィッティングは完璧で、マフラーの振れも極度に小さくなるので横Gドンと来い状態になれるのですが。

(7)チョイと話がそれてますが、触媒後方のナットを含むすべての取り付けナットはパイプの組み付け時点では仮締めに留めておいて下さい。ストレート部分が仮付けされたら、フランジにガスケットをはさみつつ、中間のパイプ→タイコ部分の順番で車体に取り付けていきます。

(8)このままの状態でナットを本締めしてしまうと、重いタイコの部分が下がってパイプ全体が歪んだ形になってしまい、多くの場合左コーナーでパイプとリアスタビライザーが干渉しコツコツ異音が出てしまいます。よってそれを矯正します。
 具体的には、マフラー出口とボディの間、リアスタビとパイプの間、ストレート部分の後ろ側辺りの3ケ所にウェスをはさみ、タイコが地面と水平になるまでフランジの曲がりを調節します。純正のブッシュを使用した場合は特に、ウェスを取り除いた後に多少の戻りが出る事も考えられますので、その戻りも計算に入れると尚良いでしょう。

(9)マフラーの前側(触媒側)から順序にボルトナットを本締めしていきます。

(10)↑の(8)ではさんだウェスを取り除いて作業は終了です。車をジャッキで下げる前にエンジンをかけてみて排気漏れがない事を確認して下さい。


私信:ウチのEF−8はカキモトRにVisionの強化ブッシュが付いてますが、最近下回りのチェックをしたら、見事にブッシュが振動で裂け、マフラーが落ちる寸前でした。取り付けてから約4年も経っていますから完全に寿命なんでしょうけど、ちょっと怖い思いをしました。今度は純正の新品を試してみようと思います。取り付けマジで大変ッス、強化ブッシュは。
 元々1本目のHKSがよくスタビに干渉してたから入れてみたんだけど(このマフラーショップ取り付け)2本目のカキモトRをプライベート取り付けする時に↑の通りパイプの矯正してみたら結構クリアランスが稼げたのではっきり言って強化ブッシュは必要なかったかな? と。まぁ、サーキットじゃ安心ですけどねぇ。

私信2:とか思ってたら、先日、走行中に異音がするんです。そう、メインタイコ運転席側のブッシュが見事に裂けて、スタビに干渉していたのでした。すでにパーツは買ってあったので、すぐに交換してしまいましたが、それだったらもっと早く交換しちゃいなさいよ、って感じです。まぁ、裂けたのが運転席側で良かったです。もし反対側だったら地面まで落ちてただろうし・・・このページにアップした図はその時の作業の写真のトレースです。(爆)


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