2005/03/27〜04/14

2005/03/27

'05SUGOは鈴木健二が別格の速さで総合優勝!!


今年で3回目となるSUGOツーデイズ。本格オンタイム制エンデューロとして完全に定着した感のあるこの大会、例年にない大量の積雪に 苦しめられながらもコース拡張が図られ、さらなるボリュームアップに成功している。ますます盛り上がるエンデューロ界にあってこのSUGOの 注目度も高く、北海道から九州まで全国満遍なくトップライダーが集まる非常に華やかな雰囲気となった。特に今年の目玉は元ヤマハワークス ライダーにして現監督の鈴木健二の参戦だ。昨年より全日本MXの合間を利用して、EDに積極的に参加してきているが、将来のISDE参戦までをも 視野に入れて、満を持してのこのSUGOオンタイムレースへの挑戦だ。今回のコースは雪解けがまだ始まったばかりのマディコンディション。沢や ガレ場も多く健二監督といえどもYZ125という純粋モトトクロッサーでの走破性は未知数であると言わざるを得ない、と思っていた。しかしそんな見方は何も知らない 素人考えであった。1周目からいかなるセクションでも抜群のそして余裕の走破性とスピードでダントツの力量を見せつける。その突き抜けた速さは タイム計測が開始する2周目から爆発。実に全19テスト中16テストでトップタイムを奪った。全日本MXチャンピオンクラスだったら当たり前、とは思わない。 健二監督がもともとあるライディングの柔軟性と高い対応力、そしてなにより真剣にエンデューロに取り組んでいるからこその結果だと思う。タイヤも きっちりと時間内で交換し、タイムコントロールも完璧。そしてテストは全力アタックと本当に素晴らしいレースを見せてもらった。「エンデューロの発展・ 盛り上がりに一役買いたい」との言葉に偽りがない見事なお手本を示してもらった。ビデオにはヨーロッパのトップライダーと全く遜色の無いスーパーな 走りがバッチリと収録されています。まさにお手本。ありがとう健二監督!

ちょっとしたセクションでもとにかく健二監督は手抜きが無く、目の覚めるテクを見せてくれる。ここはクロステストで一番下の段から 登ってくる坂の最後(オーバルコースに出るとこ)ですけどこんな小ジャンプでここまで 寝かせるんですよみなさん! とにかく全開全開で胸のすく走り。アオラ・ミカリクが日高に来たとき以来の興奮ですよ。
その健二監督のおかげでまたも優勝を逃してしまった2位のイシゲ。怪我による長期離脱からの 復帰第一戦なのだが、そのスピードは全く衰えるどころかますます磨きが掛かっている。ハスクTE250も絶好調で問題なし。 3位に塾長。確かに路面はマディで荒れてコンディションは悪かったがサバイバルという展開ではなかった。事実 Aクラスはほぼ全部オンタイムで帰ってきている。しかし塾長は3位だ。つまり難所や渋滞の押しだけではなく、スピードが備わって きているということなのだ。実際速かった。

2005/03/28

4位に石井師匠。トップ3に入るタイムを連発してはいるのだが、絶好調だったイシゲ、塾長にはかなわなかった。 しかし相変わらずの攻めの走りが迫力。 5位は博田くん。今回は大きなミスも無くスムーズで速い走りが見られたが、なんとワーキングタイムで1分(実質は数秒) の遅着。このレベルでの1分は大きかった。
6位にユータロー。花粉症がひどく集中できていないようだった。しかし安定した速さは相変わらず。 エンデューロテスト内はかなりの荒れ気味でスタックポイントも多数。木の根に捕まる難しいポイントに 果敢にチャレンジの豪腕イトーちゃん。2回弾かれるも3回目で気合でクリア。
今回もハプニング映像あります! 今回のもう一つの目玉、エクストリームテスト!全日本トライアルのコースを利用してエンデューロの難所風 味付けでレイアウト。1分半の短いテストなものの、はまれば一発で10秒単位でタイムを失う恐ろしいテストなのだ。このガレ岩登りも キーポイント。なぜかみんな嵌るポイントがあって難しい。ここは塾長の独壇場。明らかに速く嵌らない。
しかしここでもKen2"監督がトップタイム連発なのだ。前走者がスタックしていたこの時も慌てずラインを変えて、 難し目のこの岩越えラインをきれいにクリアしていく。こんなのも抜群に上手い。 そしてこの台形ステアもテーブルトップで飛び越しちゃうのだ!スゲーですよ。速いわけだわ。
こんなの見たこと無い、のタイヤ越え連続セクション。見た目ほど難しくは無いのだけど、疲れて腕が上がった状態だと うっかり落ちてしまうこともあったらしい。市川ケンヂは今回も元気に攻めて総合11位!このメンバーでこれは凄い。 いつもの階段が泥がついて普通に行くと何故か全く登れない。両脇の路肩を行くか、勢いがないと失敗しちゃうのだ。 柵に突っ込んだり転落したりするもの多数。こんなワナが一杯で、今年のルートはハードだった。

2005/03/29

監督の走りは全部全開ではもちろんなくて、デリケートな路面ではYZ125でも微妙なアクセル(クラッチ?)ワーク でトラクションさせて行っている。 塾長もバンクに当ててきてるのだがさすがに監督のように全開で突っ込むのは難しい。
おおっしかしここでは凄い突っ込み!! と思ったら滑っただけのようです。でもここから驚異の脚力で立て直し、くるっと一回転して何事もなかったように 行ってしまいました。
期待のユースケだったがまだマシンへの慣れがイマイチか?の12位。マシンセッティングを煮詰めて次からはいきまっせ、 とのことです。 ノブちゃんもハスクとはこれからでしょうの15位。しかし乗りやすく万人に薦められるマシンだと思う。
エンデューロテストにはこういう林間の狭い登りが採用され、ワダチ&木の根でライダーを苦しめる。Ken2"監督は いいラインを選ぶのが大変上手い。 何年かぶりでレースに復活してきた中嶋さん@KTM愛知。もちろん走りに衰えなし。でも体力的には衰えあり?
監督の技は各所で見られる。ここCTの段差登りでは上部がえぐられているのでここにフロントやリヤを引っ掛けて しまい、登れはするのだが失速することが多かったが、監督は手前でぐいっとサスを縮め、 その反動でふわっと飛んで頂上になめるように着地&即全開でタイムロスなしで加速していく。つまりジャンプの基本通りの押し付けからのサスの反動を利用しているのだろうけど、残念ながら他のライダーはやっていない。というかヒルクライムでそれをやるというアイデアがEDライダー には無いんだと思う。これを見ればたぶんみんなやるんじゃないだろうか?

2005/04/06

13位と実力発揮の赤い弾丸。なんかどんどん速くなってるね。練習も好きだし、まだまだ伸びそう。 ここはEDテスト内のマディのヘアピンターンの登りで難しく、数本あるワダチも二日目には凄く深くなってまともに入るとスタックする。ここでの監督は低速トルク重視でアクセルをあおりながら見事なワダチ切りであっさりとクリア。
沢筋はたっぷりと雪が残り、初日一周目はラインもできていない状態。きれいで雰囲気はいいが走るのは大変。ノブちゃんは雪道慣れてるから平気だろうけどね。 ここもEDテスト内のタイトターンしながらの登り。やはりワダチとつるつる路面で大変難しい。ワダチを避けて大外の壁をうまく利用して行くのはさすがのシンちゃん@北上カントリーロード。Bクラス総合2位と実力はAクラスで十分。
同じところでのタイちゃん@レアルエキップ、というか福岡ZIMてふのご子息。なんと単身あのエグゼクティブKさんのところで丁稚奉公中なのだ。Kさんはそりゃあ芸の道には大変厳しい方なので、辛いこともあると思うけど頑張って商売の秘訣を習得するんじゃぞ。ライディングのほうは周囲もびっくりするほどの上達ぶりらしいので、こちらもユータロー、助pに続く日本のホープになるように頑張って欲しい。この難所もしっかりと大外ラインでクリア。素晴らしい! SUGOランドの営業は規模縮小傾向で寂しいところだが、そのかわり使わなくなったエリアは自由にコースに出来ちゃう!ということで冒険ジャルダンの遊具の間もコースになっちゃったり。こんなところでも大ウイリーしてるのはもちろんKen2"監督!なんかね〜カメラサービスというよりはいろんなとこを走るのが楽しくて楽しくて仕方ないだけみたいな感じなんだよね〜。ただただノリノリでウイリーしてるだけのようで。
毎回使っている沢を延々と行くルートは今年はリエゾン。しかし残雪でラインが限定され、いままでよりハード。さらに途中から分岐するAクラス専用の沢登りが追加されていて、これがかなり厳しく、体力を奪う。当初Bクラスも通す予定だったが、直前の積雪でまたもラインが塞がり、一本ルートとなったため、渋滞を避けるためにAクラスのみと変更したもの。この判断は正解。Aクラスでもちょっと苦労する歯ごたえだったようだ。 こういうところでいきいきするのがもちろんこの人。こことXTはウキウキの走りだった"鉄人"安喰
ここもEDテスト内、東屋の先のワダチ登り。一回目の時ほどは厳しくはないが、それでも難しいポイント。BUクラスで4位とついに実績を出した栖原哲也@KTM250EXCはこれくらいは楽々登る。関東在住なのに盛岡チームで修行中の仲間で、盛岡チームらしくスタンディングメインのライディングで走破性は抜群だが、やはり盛岡チームらしくスピード系が苦手なのである。今回の厳し目のEDテストではちゃんと実力が出ての素晴らしい成績。数年前はじめて盛岡に来たときのKDX125での七転八倒ぶりは遠い過去の話となった。 CTクラス2位とこちらも結果を出した盛岡チームのトシくん。KTM125に乗り換えてからMHKメンバーと一緒に修行するようになった成果がもろに出た好成績だろう。盛岡・北上を中心とした岩手勢は赤い弾丸やノブちゃん、コヤマさんなどのAクラスの人達と一緒に楽しく修行できるから恵まれてるよね〜。
全体的に厳しかった今年のルートはレディスライダーも悪戦苦闘。"豪腕"イトーちゃんはKTM200に乗り換えての初レース?だけど、思ったより苦労している印象。しかしここを乗り越えれば、さらなるレベルアップにつながるはず。順位は3位だが差はほとんどなし。 K子さんは無念のタイムオーバー。どこかに吹っ飛んでいったリヤフェンダーが苦闘の跡を物語る。しかし二日目も走れるのだがそれにはフェンダーがないと再車検を通れない。探したけどどこにもなくて苦肉の策が手作りフェンダー。リヤフェンダーなんて手作りできるのかって?できるんだよそれが!!

2005/04/11

レディス優勝は姫丸ねーさん。なんか力強いライディングでガシガシ進めるようになってる。レディスクラスは全員軽量フルサイズの2st125・200の外車EDレーサーになった。競技形態への適応、参加者の意識付け、の結果だと思うが、今回のハードコンディションで完走者が美香リックを含めて4人出たということが全体的なレベルアップを感じさせる。そんな中での姫丸ねーさんレディス1位。ついにここまできたかという感じ。 塾長はラインを読むのが素早く、思い切りが良い。ここ東屋の奥では見事なワダチ切りでタイムを稼いでいる。
エンデューロテストのスタート手前、沢からの出口が何故かスタックポイントに。ここがこんなに掘れるとは予想外。ここで押したりなんだりして、へとへとでEDテストスタートなんだから大変。 こういうちょっとしたところで時間を使ってしまうとオンタイムが厳しくなるって寸法。全部オンタイムしてる人ってのはそれだけで立派だと思う。
北上のトモミちゃんは去年ここSUGO2DEで骨折の苦い経験が。しかしそれを振り払うように初日から攻めていい感じで、この最後のファイナルクロスでもB上位組で追い上げてなんとトップに!大きい体を生かした豪快な走りがいい! と思ったら、ジャンプの着地でなんとリヤサスのリンク部が破断!すっかりシャコタンになってなんとかゴールしたものの周回が足りずにペナルティで大きく順位を落とした。マシンの修理ならすぐに復活できるから、今年はまだまだこれからがんばってくれ!
初日、スタートして5分で下るこの坂が超つるつるで転倒の嵐。カメラマンによるとB・Cクラスは7割の人は転んでたのでは?といういや〜んな下り。この次に登る坂がキャンパーか急斜面でしかもヌルヌルというこれまたいや〜んな状況で、一周目から渋滞気味。なすすべなく滑り落ちてくるライダーのみなさんには悪いけど、やっぱり笑えます! 美香リックは気合でタイヤ交換にチャレンジ。去年の町Aに続くてんぱった人の見本を見せてくれた。なぜタイヤ交換作業で「ちくしょう〜!」の叫びが出るのか?ビデオでチェキラ!ところで落ちては出てくる2chのエンデューロスレでこのスゴーのタイヤ交換ボーナスは「ライディングの練習そっちのけでタイヤ交換の練習ばっかりしてるのは滑稽で意味なし。しかもそれでボーナスがつくのは競技性が損なわれておかしい」という感じの意見があったけど、それをわかった上で、敢えてこういうルールを設定した勇気ある藤原さんを尊敬したいと思う。本場ヨーロッパの人達が描くEDの本質というのはまだ完全には理解できていないし、これからも理解できる自信はないけど、それでもISDEで見たトップライダー達の、丸一日ドロドロの牧草地からすべる舗装路、高速道路までのルートを回り、その中で一発勝負の長く難しいSSでコンマ何秒を削りあい、冷たい雨の中間ピットではスプロケを交換し、最後にタイヤ前後とチャンバーまで交換し、それらを黙々とそして平然と6日間もこなしていくタフでスマートな彼らには強烈にシビレました。これがエンデューロライダーというものなのだと。今回のSUGOでは頼もしい日本のエンデューロライダーをたくさん見ることが出来ました。藤原さんの狙いに間違いはありません。

2005/04/14

Aクラス限定の沢ルート中盤部。ここからステア気味に何段か登って最後はヌルヌルの長いヒルクライム。Aクラスのライダーでも歯ごたえは十分の設定だった。 EDテスト内のワダチでスタックする前走者を素早く土手のラインから避けていくニヘイさん@KDX200。いまさらKDX?と言うなかれ。いまさらどころかこれはなんと*空冷の*200なのだ!!こんなのに恐ろしい労力をつぎ込んで見事にリファインしての出場。弱点だった足回りも改善し、空冷の軽量さを生かしたなかなか良さそうなマシンに仕上がっている。「シリンダーフィンにアルミの洗濯バサミが付いてないですよ」と指摘したら、「今時流行らない」との答え。走りはtmの時よりもなんか生き生きとして往年の元気のいい走りが戻ってきた感じ。きっちりと完走してるし。
さていよいよレポートも最後です。ファイナルクロスでは大きい2連を飛べるライダーが結構いた。Ken2"監督は当然として、やっぱり大ジャンプは見てて気持ちいいしカッコいい。観客からも歓声が上がる。ということでこの人も当然行くでしょうのマサトン。今回は去年秋の骨折がまだ完調ではなく足を付くと痛い、という具合で本来の走りでは全然なかったが、ジャンプは着地が見えるから痛くない、とのことでバンバン飛んでました。無理せず完全復活して欲しい。 小菅くんも飛ぶ!本人言うようにエンジンのかかりが遅く不本意の総合14位に終わる。しかし今年もスロバキアに行くのかね?凄いなあ。
塾長も飛ぶ!しかしスタート悪くファイナルクロスは中盤でゴール。それでも3位を守る。ファイナルクロスは15分ぐらいのテストという位置づけだが、得意不得意が出て簡単に1分2分の差が付く怖いテストだ。SUGO2DEはまさに総合力の勝負といえると思う。 ホールショットから2周までトップで会場を沸かせたよっしーだが、スリップダウンで遅れてしまう。代わってマサトンが監督を追うが、さすがに余裕の監督はレースを盛り上げつつトップでゴールとなった。
Ken2"監督はホントに余裕。これが本職だから仕方ない。しかも日本のトップにいるわけだし。 やっぱり様になってカッコよくて観客も盛り上がった。
監督は人柄も最高で、親しみやすくいろいろ話が聞けました。タイヤ交換を時間内で終わらせてガッツポーズが出たのが忘れられません。これからも各地のED会場でお手本の、そして熱くなる走りを見せて欲しいと心から願います。Ken2"さん最高!


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