近所の友人がたまたまWact作者だったという災難

         by M.S

はじめてのときめき、はじめてのWindows7

  世間では「パソコン(インターネット)を使えない奴は使えない。」という変な風潮があるのを、パソコンを持っていない私は苦々しく思っていました。しかし、パソコンおたくの友人の家に遊びに行く度に「パソコンを買え。」と説教されます。私は「誰がパソコンなんて買うものか。」と抵抗していました。しかもWindows Vistaとかいうのは評判が悪いそうですし。

 ですが私もとうとう観念してパソコンを購入することにしました。理由はWindows7マシンの登場です。また友人の山本(以降Y氏と呼ぶ)がWactというタイピング練習ソフトの作者だったこともあります。「絶対にタッチタイピングにしてやるよ。」「その後はインターネットやExcelやWordも無料で教えてやるよ。」と言われたのも心強かったです。

 パソコンを購入しようとすると、そのY氏が注文をつけ始めました。「絶対にデルのマシンにしろよ。」って、確かにパソコンに詳しいことは分かりますが、いちいち指図されるのも癪なものです。ですが、何を買ったらいいのかすら分からないので、アドバイスに従い、デルのWindows7ノートパソコンを8万円弱で購入しました。

 Y氏はWindows XP互換モードがあるWindows7のProfessional版を薦めましたが、今から始める私には、少しでも安い方がいいと思えたのでHomeにしました。

 あとはY氏の薦めに従い、通信回線はeo光にしました。Y氏はBフレッツを使っているので説得力がない感じですが、近いうちにeo光に変更するそうです。

 そこまでは順調でした。私は10万円もかけずに最適の?パソコンと通信回線を入手できたからです。
 良く分かりませんが、デルも間違った選択ではないのでしょう。あとY氏が言うには、「プリンタも必要ないから今は買うな。印刷したいものがあったら、USBメモリに入れて持ってきてくれ。私のプリンタで印刷してやる。」と言ってくれます。

「あぁ、持つべきはパソコンおたくの友人」ですね。しかも家も徒歩で2分のところに住んでいるし、これは心強いです。

 Y氏が言うには、「今の君にはWordもExcelも不要だ。とりあえずはOpen Officeでも使えば足りる。」とのことです。


■鬼コーチの特訓

 ですが、そこから本当の試練が待っていました。友人のY氏はタイピング練習ソフトを20年間に渡ってシェアウェアとして流通させているそうです。Y氏曰く「シェアは要らないから、朝の8時半から9時まで、私のパソコンルームに来てくれ。タイピング技術を叩き込むから」とのことです。

 そんなわけで、朝の友人宅ではWact、夜の自宅のWindows7マシンではWactNetの練習を強いられることになりました。



 正直な話、最初は苦痛でしたが、Minuteという一分間練習でトレーニングしていると、毎日、確実に自分が上達していることが分かります。絶対に無理だと思い込んでいたブラインドタッチ(正確にはタッチタイピングというらしい)も3週間で出来るようになりました。


 ただ、少し間違えただけで、猛々しいキャラのY氏に後ろから罵倒されます。ですが、馴れてくるとミスも減り、怒鳴られることも少なくなりました。


■WactとWactNetの違い



 Windows VistaとかWindows7向けに開発されたWactNetはWactに比べると、周辺ゲームが少ない点で少し見劣りしますが、タッチタイピングをマスターするのに必要な機能は十分に備えています。「だからWindows7のProfessional版が良いと言ったろ。それならWactが動くのに」と言われましたが、もうY氏の罵倒には十分に
馴れたから堪えません。


■タッチタイプをマスターして

 友人宅のWact、私のWindows7でのWactNetで、違和感なく練習できました。

 最初は30打だったのが、すぐに60打になり、日数を重ねていくうちに90打から100打になりました。3週間経過して、215打に!!!練習を開始した時と比べると大きな進歩だと思います。

 タイピングをマスター(R200突破)できた日、記念にY氏に感謝の意をこめてビフテキ定食(1280円)と生ジョッキ(500円)をご馳走しました。それが私の感謝の気持ちです。ありがとうございます。

 時々「指の形が変になってるぞ!」とY氏に怒鳴られることもありましたが、今は大変厚く感謝しています。

 次はインターネットやOpen OfficeのWordやExcelに相当するソフトの操作を教えてもらう予定です。教えるという約束でしたよね。分からなかったら、今度は私が罵倒してやりますから。

      2010年3月24日