宮沢賢治と石川啄木の里、岩手県には素敵なところがいっぱい。
　ここで、私どものお薦めの場所をお分かちします。

夏の龍泉洞の下流の遊歩道

　龍泉洞は、言うまでもなく国内有数規模の美しい地底湖で知られる自然の洞窟です。
　しかし正直申し上げると、いささか手あかが付いた印象があります。

　ところで、龍泉洞の地底湖からわき出る美味しく澄んだ水が下流に渓流を作っています。小さな滝を造りながら、道路沿いの広葉樹を育む摂氏９度ないし１０度のその流れは絶品です。
　龍泉洞ご訪問の際は、龍泉洞の無料第一駐車場に是非車を停めて下さい。そこから道路を歩いて龍泉洞に来ては行けません。「遊歩道」沿いに龍泉洞入り口に来るのです。私見では、龍泉洞内部よりも幸せになれます。

　灼熱の太陽の日には、道路よりもわずか数メートル下がっただけなのに、涼しげな苔とシダが優しく歓迎してくれます。雨の日には、土臭い空気の中で、この世のあらゆる縄目から魂が解き放たれます。座るところはどこにもない。しかし、一時間でも二時間でも、魂の解放はこの場での愉悦から逃れられなくなります。

　岩泉町のキャッチフレーズは、森と水のシンフォニーです。
　水面からあふれ出る自然の水蒸気をお感じ頂けますでしょうか？そこに浸る時、あなたの魂も肉も、解放と再生に導かれるのです。

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