軽米
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第1回ミレットまつり
雑穀の郷土料理を満喫
 雑穀の里・かるまいをPRする「第一回ミレット(雑穀)まつり」が十月十二日、ミレットパークで開かれ、約二千人の参加者が秋の味覚を楽しみながら多彩なイベントを展開しました。

そば早食い 華麗に競演
 開会行事では、山内小児童が山内かぐらの「鶏舞」を披露し、祝賀ムードに花を添え、「きびもちまき」で最高潮を迎えました。その後、ミレットプラザ前の特設ステージでは山内かぐらが「三方荒神」、「風正荒神」、「盆舞」を次々と演じました。
 四チームが参加した「そば早食い競争」の団体戦では桜田チーム(県北農業研究所など)が十三分〇〇秒で優勝。かけそば十人前を五人でリレーして平らげました。個人戦には十一人が参加して五人分のざるそばに挑戦。平雅行さん(軽米高一年)が圧倒的なスピード(五分五十五秒)で初代王座につきました。

そば早食い・団体で優勝した桜田チーム。勝利のガッツポーズです。
 そば打ち体験では、参加者は四組に分かれて平ユリさんなどミレットパーク職員の指導を受けました。中には初心者とは思えない手さばきを披露する人もおり、講師を驚かす場面もありました。
 郷土料理試食コーナーではひっつみやかっけ、きびだんご、へっちょこだんご、ひえごはんに舌鼓み。特に「県食の匠」の中舘ミヤさんのひっつみやかっけは行列ができるほどの人気を集めました。また、地元のそば打ち名人・久保田ミサホさんのそば打ち実演では、岩手大教育学部の学生が取材にあたっていました。
 個人講演では「なぜ、今雑穀か」と題して比留川洋さん(食べもの通信社代表取締役)が「雑穀生産には安全(無農薬)と安心(顔の見える生産)、安定(安定した生産)の三つが決め手」などと話しました。
 会場ではそばからまくら作りや石うす製粉体験、ミニ四駆大会、ちびっ子ゲレンデ、地元特産の直売コーナーなどが繰り広げられました。小動物コーナーではひよこをもらって子供たちが大喜びするなど、折爪岳山麓には一日中、歓声がこだましました。

ひっつみやっかけなどの試食コーナーは大にぎわい

そば打ち名人・久保田さんの実演を熱心に取材する岩大生