軽米
タイトル
国道395号
軽米バイパスが開通 町中心部の交通量を緩和
 国道395号軽米バイパスが完成して九月九日、岩崎地区で開通式が行われました。同国道は県北の沿岸と内陸を結ぶ横断幹線道路。バイパスの完成で町中心部の交通緩和と八戸自動車道や南郷村方面への時間短縮が図られ、利用者の便が向上します。
   開通式には百五十人が出席しました。交通安全を祈願し、藤本保県土木部長や平澄芳町長、吉見真三二戸地方振興局長ら七人がのろしを合図にテープカット。車両二十台を連ねるパレードで開通を祝いました。
 軽米パイパスは岩崎地区から向川原地区を通り、軽米インター付近に接続する経路で、延長三千三百八十。。幅員十三。の二車線で、途中の雪谷川には日ノ戸橋(長さ九三・一。)を建設しました。
 町の中心街を通る現国道は、大型車両の増加で交通渋滞が激しく、改良が要望されていました。このため、県が平成二年度から着工し、事業費は三十五億六千八百万円。
 軽米バイパスの開通は、町中心部の交通安全の確保と時間距離の短縮による二戸や八戸との地域連携や交流を促進し、町の産業経済発展や観光開発などに大きな役割を果たすものと期待されます。

体育振興をテーマに意見と提言
地域指導者の育成が急務
「町長と特定課題を語る会」 (第二回)が「体育振興について」と題して八月二十七日、ハートフル球場で二十二人が出席して行われました。主な内容を紹介します。
○ハートフルスポーツランド(町総合運動公園)の今後の整備計画は。
町側:本年九月にはパークゴルフ場が、来年度には多目的広場がオープン予定で、第一期工事が終わる。多目的広場は全天候型ではなく、土だ。第二期工事事では管理棟やテニスコート、ゲートボール場、武道館を予定しているが、着工年度は未定だ。
○昔は東北人は体力があるといわれたが、今は地方よりむしろ都市部の子供の方が体力があるというデータがあるが。
町側:岩手は全国で下から二番目、軽米は盛岡の子供より体力がないというデータが出ている。都市部では公的な施設のほか、民間の商業スポーツ施設が充実している。通学電車も体力づくりになっているなど環境の違いはあるが、取り組まなければならない課題だ。
○平成十一年の全国高総体を控え、岩手町はホッケー男女とも全国優勝するなど町ぐるみで応援している印象を受ける。町のスポーツはこれだ、と重点的に取り組んでも良いのではないか。
○軽米小の運動会の種目から長距離がなくなった。時間の都合もあろうが、体力向上の面からは復活が望まれるのでは。
○関東以西はクラブ活動は希望者のみで、あとはスポーツ少年団で活動をする。岩手にもそういう時代がくると思われ、地域の体育指導者育成が急がれるのではないか。
○バドミントンは町内の小中学校にクラブはなく、マイナーだ。今後の発展のためにも剣道やソフトテニスのように系統的に子供からお年寄りまでの指導方法を確立したいので、体育館の援助をお願いしたい。
○全国大会を目指す協会はどこも遠征費に苦慮している。町にスポーツ基金を作って、バックアップしてほしい。
○冬場のスポーツが卓球など限られるので、町民体育館にミニバスケットボールの施設を整備して、普及させてほしい。
○県外の遠征もできるようなバスを整備してほしい。
○小・中・高・一般と町の体育指導者のたてのつながりを強める必要があるのではないか。
○体育施設に隣接した宿泊施設を整備してほしい。
○新しい剣道場を建てる場合は、町中心部を要望する。新しい体育施設を建てる場合は、計画段階から関係する協会の意見を取り入れてほしい。
○子供からお年寄りまで楽しめるスポーツといえばゲートボールとパークゴルフだ。町営ゲートボール場に簡易な屋根を設置してほしい。
○ハートフル球場は立派だ。雨が少ないので、関東方面の大学野球合宿など外部に十分アピールできる。ドームにすれば、なおいい。
○サッカーの専用グラウンドがほしい。
○観客席のある体育館を設置してほしい。
○バドミントンはバスケのリングで高さが足りず、大会を招致できない。改善してほしい。
○スポーツ人材派遣事業を整備してほしい。
○町の入り口にスポーツ専用の掲示板を設けて、その日行われる試合を明示すれば啓蒙宣伝活動になる。
○町のソフトテニス大会は年々参加チームが増え、コートが足りないので、整備してほしい。
○身障者でもできるスポーツとしてアームレスリングを普及させてはどうか。

鶴飼部落常会
輝く農水大臣表彰
増田知事が懇談で来町
 鶴飼部落常会(山崎良一会長、三十八戸)が平成九年度の豊かなむらづくり全国表彰(九月十六日、仙台市)で、農林水産大臣賞に輝きました。
 ヤマセに苦しんできた鶴飼地区は昭和五十五年の大冷害を契機に雨よけホウレンソウの栽培に取り組み、黒毛和種を導入。水稲と雨よけホウレンソウ、畜産を組み合わせた複合経営を成功させ、ヤマセ克服の中山間地農業のモデル地区として評価されたものです。特に雨よけホウレンソウは品質日本一の「軽米ホウレンソウ」の町内一の作付け面積と販売額を誇ります。
 農作業のゆい(相互協力)など合理的な労働集約で連帯意識が高い地域で、共同水道や墓地公園の整備、花壇づくりへと結びつけました。平成七年には農水省農業構造改善局長賞を受賞。花いっぱい運動では県のコンクールで四回、優良賞を受賞しています。
 県政懇談会「知事と特定課題を語る会」が九月五日、鶴飼地区で行われ、増田寛也知事が鶴飼部落常会の役員などと意見交換しました。  増田知事は雨よけホウレンソウのハウス団地や地区で整備した共同水道の水源を視察しながら、山崎会長からむらづくりの経過や営農状況の説明を受けました。鶴飼公園で鶴飼部落常会メンバーなどとの懇談に臨みました。この中では、「共同水源の充実や鶴飼公園整備のために支援してほしい」「農業振興のために農業改良普及センターでより一層、地域に密着した技術支援をしてほしい」などの課題や要望が出されました。  増田知事は「県政でも後継者確保が大きな課題だが、鶴飼地区にはこのように後継者がいることに感心する。県でもできるかぎり地域の実情に合わせた支援をしたい」と話しました。

消防練習
きびきびと火消しの心意気
 軽米町消防団(横井内留次郎団長)の消防演習が九月十六日、軽米中学校グラウンドを主会場に行われました。団員がポンプ操法や中隊訓練などの礼式行進をきびきびとした動作で披露。婦人消防協力隊が初期消火訓練をしました。小玉川小少年消防クラブと観音林児童館幼年消防クラブの演技が演習に花を添えました。雪谷川河畔での放水訓練は壮観で、観客から盛んな拍手が送られていました。

軽米秋まつり
色鮮やかに 山車運行
 軽米秋まつりは九月十五日から十七日までの三日間、町中心街を舞台ににぎやかに繰り広げられました。虎舞いや南部駒踊りなどの郷土芸能と華麗な山車六台が、総勢千三百人を従えての行列でした。前夜祭では軽米音頭の流し踊りで祭気分を盛り上げました。
 また、第三回全日本ナニャドヤラ声良し大会が九月十七日、町内外から十五団体が参加して町民体育館で行われました。審査の結果は次のとおりです。
 ▽声良し大賞 二戸市ナニャトヤラ保存会
 ▽優秀賞 田代盆踊り保存会(階上町) 久慈備前太鼓の会
 ▽特別賞 小玉川ナニャドヤラ保存会 円子盆踊り保存会