軽米
タイトル
東京の村田さん
木炭づくりで来町 長瀬さんに"入門"
 町が開設しているインターネットのホームページが都市との交流に役立っています。東京都大田区の会社員村田隆雄さん(四十四歳)が町で約一週間の炭焼きを体験しました。情報源は町のホームページ。都市での「地方志向」の根強さを裏付けた格好で、情報の宝庫・インターネットによる町づくりに期待が寄せられています。
フォリストでテント張って
 茨城県出身の村田さんは「以前から田舎暮らしに興味を持ち、ホームページで全国の自治体を開いているうちに軽米町が目についた。木炭の効用にも関心があったので、どうせ習うなら『日本一の炭の里』がいいと思った」。町の仲介で県製炭技士・長瀬敏明さん(下新町、五十五歳)への“入門”が決まりました。  村田さんは七月十四日から十八日まで長瀬さんの指導で原木割りから窯入れ、窯出し、切り炭までの全工程を体験。フォリストパークにテントを張って、西里の窯まで毎日通いました。  「最初粉炭でのどがきつかったが、すぐ慣れました。中腰の姿勢で腰が痛かったが、普段は机に座っての仕事ですから、仕方ありません。何よりも地元の方は感じないでしょうが、緑に囲まれての作業はたまらない楽しさです」と笑顔の村田さん。  指導にあたった長瀬さんも「とても初めてとは思えず、研究熱心。プロの職人になれます」とベタほめ。  村田さんは「家族との相談はまだですが、土地と建物、仕事の面で条件が合えば軽米で暮らしてみたい。Iターン(東京出身者が地方に転職すること)の制度を整備してくれれば助かります。都市の雑踏に疲れ、地方暮らしを願望している人は潜在的に多いはず」と話しています。
町づくりに君の力を町職員三人を募集
 平成十年度に採用する二戸地区広域行政組合消防職員の採用試験を次のとおり行います。
▽採用職種と採用予定人員
 消防職二人
▽受験資格
 昭和四十八年四月二日から昭和五十五年四月一日までに生まれた男子
▽受付期間
 平成九年八月八日(金)から八月二十五日(月)まで(土曜日と日曜日を除く)。郵送の場合は八月二十五日までの消印のあるものに限ります。
▽試験の日時と場所
 平成九年九月二十一日(日) 受け付け午前十時から 二戸市立福岡中学校
▽問い合わせ先
 二戸地区広域行政事務組合消防本部総務課(エ23-7119内線11) 
ジョールさん さようなら
三年間 夢をありがとう
 町の語学指導助手ジョール・*クレンツさん(二十八歳)が三年間の任期を終え七月十六日、町に別れを告げました。ジョールさんは役場で行われた「お別れ講演会」で次のように話しました。
 「町民が寛大に忍耐強く私を見守ってくれたことに感謝します。三年間を振り返って特に印象的だったのは次の三つです。一つは子供たちが訪れるたびに英語が上達していること。教えることの楽しさを得ました。二つめは英会話教室を通じて仲間が増えたこと。三つめは道端でのあいさつ。都会にはない温かさを感じました。料理ではニンニクみそのそばかっけが気に入りました」
 町内の各中学校でも別れを惜しんで「感謝の会」や「お別れ会」を開催しました。
 ジョールさんはカナダのトロント市出身。平成六年八月から町に勤務し、町内の中学校を中心に英語を指導。町民対象の英会話教室では週二回、講師を務めるなど明るい性格で人気者でした。
自転車で日本縦断の旅へ
 ジョールさんは、あと数年は国内に滞在する予定。八月一日からは環境保護の大切さを訴えようと三人の仲間と日本縦断の自転車旅行に出発します。三人とも今夏に語学指導助手の任期を終えるもので、各地で環境問題に取り組む団体と交流しながら、北海道から鹿児島まで二千数百「を二か月かけての走破に意欲的です。
28会と町長と語る会
 昭和二十八年生まれの4HクラブOBなどで組織する「28会」と町長と語る会が七月九日、和当地地区で開かれました。十三人の参加者は身近な角度から町づくりへの夢を語り合いました。主な内容は次のとおりです。
○高家の育苗センターを早く整備してほしい。
○農産物の直売所は観音林と笹渡の中間地点にもう一カ所必要だ。
○雑穀はミレットパークやミルみるハウスで、栽培の様子が見て触れるように区画して整備してほしい。
○菜の花で畑を埋め尽くしたり、ヒマワリの迷路を作ったりするなど、町づくりには遊び心も必要ではないか。
○花卉はこれから有望な分野だが、最初の施設整備にお金がかかるので、町でも今以上に援助してほしい。
○フォリストパークのチューリップの球根をほしいという人もいるので、見てもらうだけではなく球根を売ることも考えるべきだ。
○フォリストパークは入場料を取り、管理運営に役立てることも考える時期では。「テーマ館」を建ててそこで入場料をいただくのも一つの考えだ。