軽米
タイトル
町内初の老健施設
リステル軽米がオープン
 社会福祉法人麗沢会(中舘真一理事長)が新光団地地区に建設した老人保健施設「リステル軽米」(飯田肇施設長)が六月一日、オープンしました。開所を前に五月二十四日には町関係者約百人が出席して落成披露宴が行われ、待望の完成を祝いました。
家庭復帰を支援します
 老人保健施設は高齢者の家庭復帰を目的とした施設で医療・介護・リハビリを提供し、心身の機能向上を支援する施設です。生活面では食事や入浴、諸行事などのサービスを提供し、日常生活の自立を支援します。三か月ごとに定期判定を行いながら家庭復帰を目指すという点が、特別養護老人ホーム「いちい荘」と違うところです(表1)。
 リステル軽米は鉄筋平屋建て、延べ床面積は三千四百四十六平方。。入所利用定員は百人(うち短期入所定員八人)、通所利用は二十人の定員で、六月二十五日現在、二十五人が入所しています。
 具体的な入所の例としては、次のようなケースがあります。
@入院していた病院で退院許可がおりたが、家庭の設備環境での生活に戻るには、まだちょっと負担がある場合など。
A在宅で家庭の介護を受けて生活しているが、介護者の疲れがたまって、休養する必要がある場合。
 短期入所については、次のようなケースがあります。 
@普段は家族が介護しているが、農繁期だけは忙しくて介護できない場合。
A息子夫婦が冠婚葬祭に招かれて、遠方に泊まりがけで出掛けるため、その間、介護する者がいなくなる場合など。  
 利用方法の種類は最長六か月まで利用できる本入所と二週間以内で利用できる短期入所、通いながら利用できるデイケア(送迎あり)の三通りがあります。
 個室四室と四人部屋二十四室があり、各室に水洗トイレと洗面所を備えています。診察室や機能訓練室、デイケアルーム、人工温泉も完備。また、家族の方に介護指導を行う家庭介護教室や相談員が応対する家族相談室などがあります。
 平日の日中は医師が常勤しています。また、職員は大半が町内からの採用です。
 総事業費は約八億円で、県や町、近隣市町村が一部補助し、敷地(約九千八百平方。)は軽米共有地生産森林組合が無償提供しました。 
 町の要介護老人は百十四人(平成九年六月現在)で、要介護老人対策は長寿社会に向けての緊急課題で、町民から老人保健施設を望む声が多くありました。二戸管内の老人保健施設では「湯の里にのへ」(二戸市)に次いで二番目です。 
 飯田施設長は「入所される一人ひとりの症状に応じたきめ細かい療養に努め、家庭復帰のお手伝いをしたい。町内出身のスタッフも多いので、力を合わせて地域密着型の施設を目指します。夏祭りやクリスマス会、文化祭などのイベントも予定しているので、町民の皆さんのご支援をお願いします」と話しています。