あなたにもできる心肺蘇生法

ご存じのように人間は、呼吸と心臓が止まってしまえば死んでしまいます。
しかし、呼吸と心臓が停止したからと言ってすぐにあきらめないでください。
心肺停止から1分以内に心肺蘇生法を実施すれば、97%の人は生存できるのです。
しかし時間がたつにつれ生存率は低下します。
大切な人を救うために、その場に居合わせたあなたが心肺蘇生を



心肺蘇生のABC

    意識のない時には  A AIRWAY        気道確保
呼吸をしていないときには  B REATHING       人工呼吸
脈が止まっているときには  C CIRCULATION   心臓マッサージ



大人に対しての心肺蘇生法


倒れている人を発見したら、肩をたたいたり呼びかけたりして意識の確認をします。
意識がない場合は大声で助けを呼んで、119番に通報してもらいます。
続いて気道確保を行います。片方の手をひたいにあて、もう一方の手の人差し指と中指を
あご先にあててあごを持ち上げる。(あご先拳上法)
患者にほおを近づけて呼吸音を確認します。そのときに胸の動きも同時に確認します。


呼吸のない場合は人工呼吸を行います。
あご先拳上法で気道を確保したら、そのまま額においた手で鼻をつまみ口を大きく開いて
患者の口を覆うようにして、息を吹き込みます。目線は胸の方を見て胸が吹き込んだ息で動くのを確認しながら
5秒に1回の割合で吹き込む

脈の確認をします。頸動脈にふれることにより確認します。
頸動脈は「のどぼとけ」に人差し指と中指を添えてそのまま下にずらして
軽く押しつけることによって診ることができます。
5秒間診て脈がふれていなければ心臓マッサージを行います。



脈が止まっているときには心臓マッサージを行います。
胸骨の下半分に両手を重ねておき、ひじをまっすぐのばして、胸骨を3,5pから5p下に圧迫するように
体重を利用して1分間に80回から100回くらいリズミカルに圧迫します。




上記の人工呼吸と心臓マッサージを
一人でやる場合は人工呼吸2回に心臓マッサージ15回
2人でやる場合は人工呼吸1回に心臓マッサージ5回
これを十分な呼吸、心拍が再開されるか、救急車が来るまで継続します。

消防署・日本赤十字などでは心肺蘇生法をはじめとした応急救護処置の講習を行っています。
いざというときに正しくできるように、必ず十分な訓練(受講)をしておきましょう。
詳しくは最寄りの消防署などにお問い合わせください。

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