秋来ぬと・・・・

2007年8月

 中学か高校の古典の教科書に載っていた和歌である。
いつもお盆過ぎのこの時期夕方散歩で同じ気持ちになる。
今日は恩師の話を少し・・・

ママとパパの担任でもあった彼は国語の先生だった。
啄木は嘘つきだから、光源氏は好色過ぎる・・授業中毎回こき下ろしていた。
好きなのは賢治らしく彼の話をするとき、作品を読むときは実に浪々としていた。
ママの時代の先生はユニークな先生の集まりで人間としてのキャラがとても面白くて友達感覚で付き合っていた方達も多かった。
30年以上も前のことですでに時効だけれどやはりまだまだHPにも載せられない楽しい出来事が山のようにある。
大学での専門は『栄華物語』

古典、国語の大好きなママは結構楽しく先生の授業を受けていた。
たまたまママも大学で『栄華物語』の講義を1年間受けることになった。
レポート提出ってのが数回あってその度に教授から「あなたは高校時代随分レベルの高い授業を受けていましたね。」とお褒めの言葉を頂いた。
ママにしてみれば「どこが?」と納得いかないのだけれど先生にこの話を聞かせたら得意になって喜ぶだろうなあ・・と思った。
「○○先生や△△先生は大学も一流だし出世欲もあるから将来はこの学校の校長にもなれるんですよ・・私なんか小さい学校で終わりですよ。」

いつも愚痴っていたように子ども達が高校生になったとき校長や教頭はかつての先生方だったし(父兄として話すようになったら実に丁寧!!!)彼は別の高校で定年を向かえた。
卒業後、2.3回会う機会はあったのだが例の話はしていない気がする。
たまたまパパがお散歩中駅で道を聞かれた人たちの中に先生がいたそうである。
『歩こう会』らしきものに参加して元気に歩いていらっしゃるとのこと。
元気でなによりです。
今度お会いすることがあったら必ず話そうと思っています。
毎年必ず思い出す先生なんてそういるもんじゃないですよ!!
こんないい教え子もそういるもんじゃないし・・・

そんなことを考えながら気持ちのいい風が吹く堤防をぷりんとりゅう君とお散歩です。