8月9日に思ったこと 1

2007年8月9日

 ママの小さいときからの夢は普通のお母さんになる事。
共稼ぎの家で育って母親がいなくて寂しい思いをたくさんしたからママの子供達には絶対それを味合わせたくなかった。
では、何を持って普通のお母さんとするか?
子供達の送り迎えもきちんとしてご飯もおやつも手作りで一緒に何かをやったり・・・・普通のおかあさんてすごく大変だ。でもそれをパーフェクトにできる母親になりたかった。
それがママの母に対する意地だったのかも・・・・
しかし・・子育てほど理想と現実がかけ離れるものはないかもしれない・・・
言うは安し、だがとんでもない!!!
意地はっていらいらして頑張っていたのは数年であとは全くグータラなそれが普通のお母さんに成り下がってしまった。
そんなママが唯一『生まれ変わったらなりたいもの。』を数年前に見つけた。
それは精神科医。
生まれ変わったらの話だから今勉強し始めたわけでもなんでもない。
8年前、ガンになった。
先生は99%完治します。と話してくれたけれど残りの1%が怖くて落ち込み続けた。
解決できるのは時間が過ぎることだけ・・・
怖くてどうしようもなくて婦人科の先生に何度も通った。
やることはないけれど{大丈夫だよ。」の一言をかけてもらえれば一時安心でしたから。
そんなことをしていたこと自体が普通でなかったのだがある日先生に言われた。「ここにきても何もすることがありませんよ。精神科にでも行ったら・・」吐き捨てるように、目も合わさずに言われた。
まっていたのは奈落の底。
探しても見つかるわけがない病気、でも体はすっかり回復しても心はどんどん壊れていった。
そして半年後、また病気が見つかった・・・
アメリカやイギリスでは病気治療の先生に必ず精神科医が付くと聞いた。
この街では全くない、イヤ、その当時はなかったと言うべきかも。この数年の間に心のケアがいかに大事かがドンドン見直されてきている。
ママ自身精神科にお世話になってとても楽になった。精神科の先生はとても丁寧に相手の目を見て話をきちんと聞いてくれる。
何をどうしろなんてことは言わずたいした薬もよこさず、でも私は先生達に助けてもらった。
体と心が同じように癒えてきてやっと前をみて歩けるようになった。
自分が身をもって体験した精神科医の大切さ。
これから勉強したってどうにもならないけれど生まれ変わった時の夢。