空回り

2004年1月

 雪も降らない暖かい冬。
やっぱりそれは甘かった。
すごい寒波がやってきて道路もつるつる。いつもの冬の到来だ。
雪の中、ぷりんは走り回りたくてしょうがない。
昨年までは思い切り走っていたのに・・・
りゅう君は雪だるまになりながらもついてくる。
普段の生活に戻ったらなんだか急に寂しくなった。
寒さのせい?
神経もぴりぴりしておじいちゃんの具合が悪くなって大変だった夏からの緊張感がプツンと切れてしまった。
自分がしてきたこと、やるべきこと、一気に考え始めてしまってもがいている。
北風がすごくて凍えてしまいそうな公園をあてもなくうろうろ歩く。
涙ばかりが出てくる。
すべて空回り。
生きてることすらいやになるほどの脱力感。
ぷりんとりゅう君と次女がいなかったらとっくにどこかに吹き飛ばされてしまっている。
公園の四季桜も風で飛んでしまった。
私はどこに行けば良いんだろう?
どうやって暮らせば良いんだろう?
答なんてでてくるはずもない。