ミミガー

2003年12月

 一号ぷりんはミミガーが大好きだった。一切れ食べれないことの方が多かったけれどミミガーだけは部屋の隅っこに隠しておいた。
私達にはすっかり見えているのに鼻の頭がこすれて皮でもむけてしまうのではないかと思うほど一生懸命架空の土かけをしていた。その姿がすごく可愛くて何度もミミガーをあげたりした。今のぷりんも同じような仕草をする。もっともぷりんが残すなんてことは過去数回しかないけれどそれでも同じように隅っこにおいて鼻で土をかけるまねをしている。
昨日りゅう君にはじめてミミガーをあげた。
最初は匂いを嗅いだり手をだしてみたり・・・でもやっぱり一口食べたらとてもお気に召したようでひたすらミミガーと格闘していた。けれど小さなりゅう君とても一度に食べ切れそうもない。どうするのかなあと眺めていたら布団の上で一生懸命穴掘りを始めた。ヨーキーはねずみ取りのために改良された犬だという。なるほど穴堀りも早い早い!!そしてミミガーをそこにおき鼻で土をかけ始めた。
見えてるのに必死で・・・犬なんて同じなんだなあと改めて思った。
一号のお墓参りにはかかせないミミガー。
寒い冬に一号が逝った蒸し暑い夏を想い出した。