死守

2003年10月

 なんだかこのちょこちょことうるさい奴はどこにも行きそうにない。
しばらく家にいるところをみるとどうやら家の子になったらしい。
うーん、これは困った。
おこぼれもとられてしまうかもしれない。
パパやママは新参者の方が好きになるかもしれない。
いやいや、もしかしてこいつの代わりに私がどこかにやられる?
ぷりんの不安はすっかり顔に出ている。
わかってはいるけれど、かわいそうだけれど、仲良くやっていくしかないのよ。
ママは一生懸命ぷりんに話してあげる。
もちろんわからないのだけれど・・・
君がやってきて約3週間。
りゅう君はすっかりこの家になじんできている。
ぷりんとの距離も確実に狭まってきている。
しかも、ぷりんには悪いけどいつもぷりんのハウスの中にりゅう君のうんちが落ちている。
これにはみんながっかりしてしまうのだが・・・・
ぷりんには絶対守りたい場所が二つある。
リビングのソファー、パパとママのベット。
今のぷりんが私達を独り占め出来る場所はそこしかないのだ。
たいていのことは我慢しているぷりんもりゅう君がそこに行こうとするとうーと威嚇する。
りゅう君にしてみればそうされればなおのこと向かっていく。
今はいいけどりゅう君がもっと大きくなってジャンプ力もアップしたら・・・・?
怖い!!!怖い!!!!