犬の嗅覚

2003年9月

 タイミングがいいのか悪いのか、以前から頼んでいた外壁の塗り替え工事が始まった。
おじいちゃんがいれば気になってしょうがなかったと思う。
おじいちゃんも色々な検査も終わって在宅介護の方向見通しがついた。いつ退院してもOKそうだがこの状態の我が家に連れてきたら落ち着かないと思った。
工事が終わるまで少し退院をのばしてもらっている。
工事をお願いしたのはポチの会のお仲間のSさん。
ぷりんのおかげで我が家は交際範囲がとても広がった。しかもワンちゃんつながりなのでぷりんを思う気持ちも理解してくれている。
「外で働く職人さんをみてぷりんが吠えるかもしれません。高いところは充分気をつけて下さい。」etc,etc。
一般の人ではお願いしないようなことばかりを頼んだ。
毎日少しずつ明るくきれいになっていく外壁とは反対に家の中は塗料の匂いが充満している。
毎日この匂いの中にいると頭が痛くなってくる。
おじいちゃんの退院をのばしたのは正解だった。
人間でさえ鼻につく匂いだからぷりんはもっときついのでは?
シンナー中毒にならないかしら?
などとまた親ばかぶりを発揮しているのだけれど、とうのぷりんさんは平気でお腹をだして寝ている。
犬の嗅覚はすごいと思っていたのだが、ぷりんの場合、それは食べ物にしか表れないようだ。