2003年8月 おじいちゃんが入院している病院は家から近い。パパは毎朝のお散歩コースを変えて病院の前を通るようにした。 朝、おじいちゃんとおばあちゃんが窓から手を振ってくれるそうだ。 最初は見つけられなかったぷりんも何日か同じ事をしていたらちゃんとお座りしてシッポをグルグル回して挨拶しているという。 おじいちゃんは犬がきらいだ。 ぷりんを飼ってからもおじいちゃんとの接触にすごく気を遣って ママが出かけるときは必ず車に乗せていた。 孫の名前もちょっととまどうようになったおじいちゃんがぷりんは覚えていてくれたという。パパはすごく喜んでにこにこ顔で話してくれた。 気の強い嫁は「そんなんだったらもっとかわいがってくれればいいのに!!!」なんて相変わらずの憎まれ口を言ってしまったけれど、やっぱりうれしかった。 いつもの生活から変わって一週間、みんな疲れが出てきていらいらしている。 ぷりんがいてくれてよかった!! おそらくぷりんがいなかったら家族崩壊していたかもしれない。 朝から晩までお姉ちゃんは一人でぷりんのお相手をしてくれている。ママは病院に行っているので夕飯のしたくから買い物まですべてだ。 この前藤沢に泊まりに行ったときトイレに入っているママに「娘を産んでおいてよかったよー」とおばあちゃんが言ってくれた。 お姉ちゃんに同じ言葉をかけながらなんだか複雑な気分・・・・ 東京に戻ったお兄ちゃんはだらだらと暮らしているらしい。しかも、ベットから落ちて肩を痛めてバイトもお休みしているようだ。 こっちはこんなに大変なのに!!!と電話で文句を言ったら、こりゃ ヤバイ。自分だけ楽していたら今後の生活に支障が出てくるとちゃんと感じたらしくすぐにまた帰ってきてくれた。 お兄ちゃんが帰ってきて一体何の役にたつの? そんな声もあったけど、ママの子守という大役がちゃんとあるのです。 お散歩に行けなくなって10日あまり。 Kちゃんママの声を電話で聞いたら涙が出てきた。 お姉ちゃんまで帰ってしまったらママとぷりんはどうなるんだろう??? |