熱き思い

2003年5月17日

こんな大騒ぎの最中、お姉さんの長男であるT君から電話が入った。
彼は今日友人の結婚式で我が家には来れないと言っていた。午後2時から飲み始めた彼の口調はもうしどろもどろだ。けれど、国際交流に参加するためにくるという。あら、ら、ら、ら。
甥っ子のTとKは正反対。顔も似ていないし性格も全く違う。ママはどっちも好きなのだが・・・・Tは名門早稲田を卒業し今では県内の銀行マン。営業力もついて口もうまい。
英語は得意分野であるらしくVやPを前にしゃべっていた。確かに今までで一番会話らしい会話が続いている。
酔っぱらって寝てしまったパパを起こし、もう充分頂いてきただろうに少し残っていたA母さんのお酒を小脇に抱え、誰も止められない。

そんな彼に捕まってしまったのがF君。
今夜はPと一緒に泊まってもらうことにしたのだが・・・・

F君は今では数人になってしまったばんから応援団の一人。
静かで穏やかで心のすごーくやさしい彼がいばったふりして汚い学生服に身を包み、げたをはいているなんて落差が激しすぎる。
幹部と聞いて甥の関心はすっかりF君に移ってしまった。
なにしろ甥はばんから大好き!!!応援大好き人間。高校への愛校心も強く大学ではラグビー、野球と早稲田の応援ばかだった。
疲れているF君を前に応援歌や校歌についての講釈を延々と語る。
今,この熱き思いを伝えずして・・・!!!とばかり。
もちろんVやPは勝手にゲームをしているしパパなんて居眠り。
12時をまわってもとどまるところを知らずもう次にしようよ。と話すとみんな寝て良い,F君だけでいい!!とおっしゃる。
これは完全に酔っぱらいだ。
ママに何度も促されやっと明日またくると言うことで終わりにしたのだが次の日は待てど暮らせどやってこなかった。
かわいそうなのはF君、ごめんねっていったら、聞きたいこともありましたし、参考になりました、と話してくれた。なんて良い子なんでしょう!!!
練習試合で疲れ果てもう爆睡している次女の代わりに夜中遅くまでVやPのお相手もしてくれた。ママのように疲れたーと愚痴もこぼさず、もっと何かしてあげたかったとお別れの時に涙を流していた。

F君に会ってママは自分のわがままさを思い知らされたようでした。

感謝しています。ありがとう。