命の重さ

2003年3月

 友達が犬を保護した。
どうやら病気もありそう。保健所に連れて行ったはいいが飼い主も里親も見つからず、彼女は考えに考え抜いた結果、その犬を引き取ることを決めた。
夜、電話をもらってこれまでのいきさつを聞いた。
それからというもの色々な事を考えてけっこう心が重い。

命というもの。
個々に形を変えているものに、どれが間違いでどれが正しいなんてことはない。
助けるものと助けられるものの価値観も違うだろう。
自分はよかれと思ってやることが回りの人を巻き込み、波紋をなげかけることもあるかもしれない。

でも、そんな時どうしたらいいのだろう?
自分が決めたことを最後までやっていくことしか次にはすすめないように思う。
動物を愛すること、人を慈しむこと、生きるということ、死という選択肢。
あまりにも大きな問題でママには難しすぎる。

一つ確かなことは自分勝手だけれど、ママは家族だけは命がけで守っていけるという気持ちを持っているということ。
ぷりんを大切に育てていくことしかできないということ。
Aちゃんと名前をもらったワンちゃんが静かに、幸せに暮らせることを祈らずにはいられない。