頼りになるかも

2003年2月

 昨年から遊水池でよくお会いするHちゃん。
彼女にとってぷりんとの出会いはそれはそれは気の毒だった。誰が悪いかといえばママなのだけれど、白いHちゃんをKちゃんと間違えてリードをはずしてしまった。
ぷりんは何度も会って少しずつ距離を近づけていかなければどのワンちゃんとも仲良く遊べない。いつまでたっても仲良くできない子もいる。
それなのにリードを放したものだからもうすごい勢いでHちゃんを追いかけてしまった。まだ若いHちゃんはもう逃げ回るしかない。
ぷりんも、あなたはこんなに速く走れるんだ!!!というくらい速い。
ぷりんも捕まえられずHちゃんのしっぽは丸まってかわいそう、かわいそう。
やっとの思いでぷりんをつないでごめんね、をしたけれど、Hちゃんの恐怖心はおさまらなかった。それからしばらくはぷりんを見るとHちゃんはこわがってしまって、しょうがないのでお散歩の場所も移動したりしていた。
そんなこんなが半年以上続いていまでは仲良く遊べるようになってきた。
2歳のHちゃんは足も速くて遊ぶのが大好きで時々ぷりんにうるさい!!と叱られるけど平気でぷりんにちょっかいばかりかける。

ワンちゃん同士が仲良くなると人間同士も自然と近しくなっていくもので、色々お話をするようになった。なにしろ相手は若いお兄さん。熟女が黙っているはずはない。
Hちゃんお兄さんはなんともう二児のパパだった。
可愛い奥さんとKちゃんとR君を連れてHちゃんをお散歩している姿はお姉ちゃんにいわせると『私の理想だ。』

しかもHちゃんパパのお仕事は救命士だそうで、この先遊水池でお散歩途中倒れてもなんとかなるかもしれないとまたいつものごとくKちゃんママと話している。

先日、またまた調子に乗ってこんな会話。
ママ:Hちゃんパパのお仕事姿も見てみたいよね。
Hちゃんパパ:消防署はいつでも見学できますよ。
Kちゃんママ:いえいえ、Hちゃんパパを見たいんです。
Hちゃんパパ:あのーそれはけっこうです。

なんだか年々熟女はすごさを増していく。