ダイヤモンドダストのような

2003年1月

 「ねえ、誰かおならしたでしょ?」
秋田へ向かう車の中で数回ママが言った。道路のあちこちも除雪したかのように乾いていた。そうかこれは硫黄の臭いだ。
ホテルの浴場は昔ながらの木の浴槽で明かりもうっすら。
シャワーもない。
硫黄の臭いがすごくてこれは体によさそう!!!とママはうれしかったけど、次女はその臭いで具合が悪くなった。
コテージから1分とかからないけれど木立の中を歩いて行くと外灯に照らされた細かな雪がとてもきれいだった。

温泉からの帰り道は体もぽかぽかで思わず雪の中で空を見上げてしばし夢の世界。
ダイヤモンドダストはみたことがないけれどきっとこんな感じだろうね。とみんなで話していた。
お風呂の中から見る外の景色は木と雪と温泉の湯気と・・・・なーんにもないけれどいいなあ。
今年一年の力をもらったような気がした。