出会い

2002年11月12日

 ママの親友のお父さんが亡くなった。
今朝の新聞で知って驚いてお家に伺った。
彼女は高校時代からの大親友で大学もクラブも一緒でアパートもすぐ近くだった。
20歳の夏休み、何も悪いことしていないのに、殺されてしまった。
そのショックから立ち直るのに随分時間がかかった。
お父さん、お母さんの悲しみはその時から見てきた。
自分が親になって初めてその悲しみの深さも測れるようになった。

丁度二週間前お兄ちゃんの仲良しの後輩が病気で亡くなった。
びっくりしてショックを隠せないお兄ちゃんを車に乗せてその子のお家まで連れて行った。何も気が利いたことを話してあげられないのでママの親友の話を聞かせたばかりだった。

お盆のお墓参りの時に「いつまでも一人のお墓で寂しくない?」なんて話しかけたことがいけなかったのかなあなんて後悔している。

娘にも、お父さんにも先立たれてすっかり弱っているお母さんは私をみてただただ涙を流すばかり・・・・
ママも何も言えず、手を握りながら泣いていた。

年々、お別れが多くなる。
黒いネクタイすることが増えたね。とパパと寂しく話す。
そういう年になってきたんだね。

子供達が生まれ幼稚園、小学校と進むうちにたくさんのお友達ができた。子供達のおかげでピアノもきけたし、バレエの世界も垣間見た。サッカーの試合で盛り上がることもできた。

だんだん新しいお友達も少なくなってきてお別れがぽつぽつで始めた頃、ぷりんに会えた。
そして、ぷりんのおかげでまた新しい世界、たくさんのお仲間、お友達を持つことができた。
大切に大切に育てていきたいと思う。
人との出会いはかけがいのない宝物のような気がする。

いつものお散歩道を彼女とのたくさんの想い出を思い起こしながらゆっくりと静かに歩いた。

それでも足りず、次から次と浮かんでくる。
彼女のお父さんは死ぬのは全然怖くない。娘が待っていてくれるんだからと常々話していた。
今頃、28年ぶりにあって甘えてるんだろうな。

外は冷たい雨。