ノア君

2002年6月

 スクイム最後に小学校を訪問した。
犬に本を読んであげるプログラムがあるという。
幼稚園も併設されているこの学校の正面玄関に出てきてくれたのは、ニューファンのノア君、4歳。何sあるんだろう?そのからだは自分を支えるだけで精一杯にみえた。くじびきをして当たった子供を荷台に乗せて前庭を一周する。
残った子供達はノア君と歩いていた。
腰が悪いんです。の説明があったのに、こんなことしていいんだろうか?
ママはノア君がかわいそうになった。
中に入って今度は2年生のクラスを見学。
勉強が上手にできた子から真ん中に寝そべっているノア君のところで、本を読む。
生徒達は3人も4人もおおきなノア君の背中を枕にして本を読んでいた。
一見みると、すばらしい光景でこんなことができたらいいなあ。すごいなあ。になるんだろうけど・・・
何しろ参加者達は人間より犬が大切・・のメンバー。
どうしてもノア君が心配になってくる。
暑くて起きあがればすぐに、臥せ!!の号令がくるし、「カーミングだしてるの分からないのかなあ?」とか、ママなんて、「早死にしそうだよ!!」
もしかしたら、私達が見学するから、いつもよりサービスしてたのかもしてないし、帰った後で解放してもらってうーんと遊んでもらえるのかもしれない。

けれど、見た限りではノア君は決して楽しそうではなかった。
黒い瞳は大きな黒いお顔と一緒になってて何を思っているのか、なにを見ているのかはわからなかったけど・・
こういうふれあい方が湾曲されて広がらないことだけを願うしかない。