シェルターの犬達

2002年6月

 アン先生の講義が終わってから、ポートタウンゼント動物愛護協会を見学に行った。日本の保健所のようなもので、周りに人家もない林の中にその建物はあった。
中には何匹かの猫と5頭の犬が収容されていた。
暗い感じのする建物・・・・
拾われて里親を待つ犬達、ぷりんのような黒ラブ(たぶん、MIXだろうといっていたけど)もいた。4頭はもう里親さえ見つかればいつでもでれるという。
あとの大きなワンちゃんは子供の顔を噛んでしまって今裁判中とか。
里親が見つからなければ、裁判が終われば・・・
みんな悲しい気分になって会話もとぎれがちになってくる。
日本の実情もあまりよく知られていないし、アメリカがこうなんだから、日本なんてすぐに殺されてしまうんだろう。
連れて帰ってあげたいね。
涙が出てきた。
ここもたくさんのボランティアで支えられ、夏休みともなると子供達がたくさん世話をしに来てくれるそうだ。
建物の後ろにある焼却炉が強烈に目に焼き付いて離れない。
自分の犬はやっぱり人に危害を加えないように気を許すことのないように、いつも心がけなければいけないと改めて思った。こんな犬達を少しでも減らしていきたいものだ。
唯一のすくいは84パーセントは里親が見つかると聞いたこと。
これも、日本では考えられない数字だ。
浮かれた旅行気分がさーっとひいて・・・・・
このときほど、ぷりんにあいたくて、ぷりんを抱きしめたいと思ったことはなかった。