春雷

2012年5月

 あたりが真っ暗になってきたら急に雷がなり始めあっという間に雨、そして稲光。
遠くで雷が鳴り始めたときからりゅう君はガタガタ・・・・
お昼休みで帰ってきたパパにくっついて離れない。
こんな時はママではなくてパパに行く。
本能的にパパのほうが安心とわかるのだろうか?

確かに。

おこぼれをもらうときは必ずママの側に来るから・・・

 りゅう君は地震も雷も一番最初に気づく。
外にでればなんにでも飛びかかりわんこ、わんこ!!とうるさいのにワン!!ともいわずただ震えておろおろしている。
あげくのはてはふとんの中に隠れて震えている。息苦しくなると今度は顔だけ出して隠れている(?)

あとでニュースで見たのだけれどその時間に茨城では竜巻が発生して大きな被害を被っていた。
画面で見る状況は津波の後を彷彿させた。

通り過ぎるのにわずか1.2分、その後状況は地獄のような有様。

大きな自然の前に人間はなすすべを知らない。

3.11を通して1分先は分からない・・ということを実感している。
頭では理解できていても体験してみると、ただ呆然としているしかないことがわかる。

最近は首都直下型地震や富士山噴火まで、テレビで報道しない日はない。

ママ達が小さいとき、夏休みに汗をかいて外で遊んでいるとき雷もあったし、ひょうだってふってきた。

そんなものは夏にはよくあること、と解釈して平気で暮らしていた時期が幸せだったのかもしれない。

まあ、そんなことをりゅう君にいってもしょうがないし・・・

雷がきたらしっかりだっこしてあげるしかない。