一年

2012年3月

 あの震災から一年になろうとしている。
テレビは連日その話題でいっぱい。

震災後ママはテレビに釘付けになっていた。
情報を聞きのがすまいと言う気持ちが一番だった。
そして被害にあった方達をみては涙ばかり流していた。

しかし最近は震災のテレビをさけるようになってきた。
同じような場面が何度も繰り返される。

マイクを向ければ「皆さんから、勇気をもらいました。」と大抵の方が答える。
確かに多くの皆さんに支えてもらった。
それがなければママ達は生きていけなかったかもしれない。

いろいろな考え方があるだろうが、ママ思うに震災直後より今のほうが様々な思いに翻弄されている方が多いのではないか?

震災直後はなにも考える余裕もなく過ごしただろう。
悲しみから抜け出せない人、最初の一歩を踏み出せた人。

ママ達ですら直後は電気も水のないところで暮らした。
とってもとっても寒かったけれど我慢するしかなかった。
約1週間でその不便さから解放されたけれど沿岸の方達は数ヶ月も我慢した。

多くの方達から支援してもらったことの感謝だけでなく遅々として進まぬ復旧にみんなで声を合わせてもいいんじゃないか?

もちろんもうすでにやっていることだろうけれど。

逃げるわけではないけれど震災時の映像をみると気持ちが戻ってしまう。
決して忘れないけれど気持ちが沈んでしまう。

でも一年経ってしまった。