風評被害

2011年9月

 放射能の影響で福島だけでなく全国的に風評被害がでている。
もちろん実際にセシウムが多くて出荷できないところもある。

しばらく前まで、いつもかっているお肉屋さんも出荷停止だった。
やっと解除になったからパパと買いに行ってきた。
「大変でしたね。」
世間話のなかでずいぶん困ったことがわかってきた。
保証書を同封しても電話がきたり売上もずいぶん落ちたという。

今日はテレビでお米が大丈夫と流れていた。
農家のかたはこの結果を死刑を宣告されるような気持ちで待っていたと思う。
一年間大切に育ててそれが食べてもらえないなんて・・・こんなに寂しいことはないと思う。

また別のテレビではたわわに実った梨やぶどうも売れていないと流れていた。
お米と同じようにこの方達には何の責任もない。
天災でしょうがないと思えばあきらめもつく。

だけれどいろいろな検査をして大丈夫だという果物達が店先に並んでいるのはたまらなかった。
果樹園には見ただけでおいしそうな果物がたくさんできていた。

一年間精魂こめて作った自分の子供のような果物、野菜・・・・・
すこしでもお役に立てば・・・と注文の電話を入れた。

なんと同じようにテレビをみて思った方達がたくさんいて電話注文が殺到しているという。
うれしかった。
その声の元気さがうれしかった。
同じように思う人がいたことがうれしかった。

もちろん小さな子供がいたり妊婦さんは今の現状にとてもナーバスだ。
それはそれで当たり前だと思う。
ひとそれぞれできる範囲で大変さを思ってあげたり、ものを買ってあげたり・・・・

沿岸ではまだまだたくさんのボランティアの方達が手伝ってくださっている。
全国の方の支援をもらっている。

今日も国会はむずかしい、10年後の話で議論している。

だから私たちはささやかだけれど自分達でできることをしなければいけない。

政治家のみなさん、いろんな勉強して、私たちよりもっともっとたくさんのことを知ってると思うのだけれど・・・