もしも神様が・・・

2011年9月

 暑い暑い夏の次には毎日の大雨がまっていた。
ここはたいしたことはないけれど台風に襲われた街の姿は震災の時の記憶をまざまざとよみがえらせる。

堤防が決壊しての土砂災害、浸水・・・・

テレビのインタビューに答える人はみんな言う。

今までこんなことはなかった。何十年も生きてきたけれどはじめてだ。

毎回色んな災害の度に聞く。
特に今度は震災後だけに心に響く。

災害ってのは、事故ってのはあったら大変だ、とかテレビでみながらかわいそうに、すごいね。といえるけれど実際遭遇してみなければわからないものだ。

いいとか、悪いとかではなくほんとにわからないものだ。
大変だ、かわいそうに・・と流した涙は決して偽りではないのだけれど重さが違いことを自覚させられた。


3・11の後何度も思った。

もしも本当に神様がいるのならこんな仕打ちはひどい!!!
人間はこんな困難でも乗り越えられるとお与えになったものかもしれないがなんだか意地悪されている気持ちになる。

テレビで一生懸命作業している自衛隊が写った。
私たちを助けてくれたように、希望に向かわせてくれたように今はそこでがんばっているのだと思う。

ありがたいことだ。