2011年4月 震度3とか4では全く驚かなくなった。 毎日何度もやってくる余震。 最初はその度にテーブルの下に潜り込んでいたけれどそれもやめた。 この一月の条件反射でりゅう君はちょっとでも揺れるとテーブルの下にやってくるようになった。 それくらい余震がすごい。 これからも大きな余震があるだろうといわれていたので先日学習したことはちゃんとやっておいた。ドアもビニールひもを付け、高いところから物もおろした。 あの地震からもう一月になる。 そろそろテーブルの上のろうそくは別な場所でも良いかもしれない。 心のゆるみにつけ込んだわけではないだろうが夜中にどーんと震度6弱がやってきた。 さすが震度6ともなるとへらへらもしてられない。 また揺れてる最中に停電になった。 寝室のテレビが落ちた。 ママは手がガクガクしてだっこをしていたりゅう君を床に落としてしまった。 夜中でみんながいたのは幸いだったけれど、また家中散らばってしまった。 完璧だと思っていたのにやはり地震には負けてしまった。 心が折れそうだった。毎日毎日こんな事のこり返しなんだろうか? いつまでと、誰も分かることのない大きな岩に一人で刃向かってるようなむなしさがあった。 また前と同じ暗闇の暮らしが始まった。 けれどさすが一月もたったら随分寒さが違っていた。 春だね、やっぱり暖かいもの、春がきてるんだよ。 みんなで笑顔になるしかない。 |