被災地のペット達(1)

2011年3月

 人間の避難が終わってなんとなく疲れた頃からペットたちの捜索や世話が始まる。

今のママは体も悪くて何のお手伝いもできないけれど同じ活動をしてきたワンちゃん達の行方が気になっていた。

ばばに電話をして今の状況を確認する。
とにかく被災場所が大きくてどう対処していったらいいかわからないそうだ。人もなかなか災害のショックから立ち直れていないようだ。

今回は津波の被害が大きかったために波にのまれて亡くなったわんちゃんがとても多くて、阪神淡路大震災のときより野良犬は少ないようだ。

ペットがいるために避難所に入れない人々。
ペットの世話ができなくなった人々。

こんな現実を前にしたとき、人間一人の小ささ、何もできない苛立たしさを感じる。

阪神淡路の時もたくさんの獣医さんやボランティアが動いた。

今回も多くのかた達が支援しているそうだ。

一番早くペットのことを思って、リード、フードなどを山のように送って下さったのが阪神淡路で被災された方達だったそうだ。

一番がいいというのではない。
初めての悲惨さを目の前にして呆然としているママ達の目を覚まさせてくれたのは恐ろしい経験をしても自分達で復興してきた人たちだった。

大丈夫、自分達でできることを少しずつがんばりましょうよ、先は長いわよ。さあ、まずは深呼吸・・・・と励ます声が聞こえたような気がした。

そうだ、深呼吸をしてみよう!!!!