(思うこと)携帯

2011年3月

 ママの携帯が全くつながらなかった。パパのもそうだ。同じメーカー。
娘達のは時々はメールがつながって色んな情報を分かち合えることができた。

これは一体どうしたことか!!!
停電で固定電話もつながらず、ガソリンがないからいってみることもできない。
唯一残された手段の携帯は『圏外』。

災害電話をしてよ!!!といわれたけれどそんな余裕もないし電話もつながらない。

これにはまいってしまった。
頼りにしていた携帯も無理。
ときどきなる緊急地震速報にびくびくしながらも、とにかくつながるまで送信続けていた。

ママ達は他のたくさんの人と同じようにたった一人からの連絡を待っていた。

何時間も連絡が取れず、状況もわからず、ただ不安だけで連絡を待っていた。

ずっとかけ続けた電話が夜になってやっとつながった。

無事だった。

みんなで涙を流して喜んだ。

けれどまだまだ連絡の取れない方達がいる。

長電話をしたり、他愛のないメールをしてる人にとても腹が立った。(八つ当たりかもしれないけれど・・)

自分が被災者になるといろんな事が見えてくる。
分かっていることなのに、当たり前のことなのに、それを平気でしなかった自分。

とりあえず長電話は絶対やめようとその時思った。