2011年3月 被災当日、数人のインタビューの中、随分あったのが「命が助かったのだから・・・」 たしかにそれにつきることはなく命ある者は亡くなった人の分まで元気にこれから先も生きていかねばならない。 その中で60歳代の男の人が話していた。 「自分の命があったときは良かったと喜んだ。でも家族もなくし、家もなくし、だんだんみんなと一緒に死んだ方が良かったかなあ・・思う。」 ママはこれこそがホントの気持ちだろうと思った。 マイクをつきつけられ、大変です、でもみなさんに支えられてがんばります。 たいていの人はそう答える、泣きながらも前向きの姿勢をみせる。 ママはおうちのものが散乱しただけでこれをどう片づけて良いのかしばしの時間を要した。 がんばりますといいながら、安否不明の家族を捜し、家の残骸を見つめて・・・ 避難所は人がいっぱいで・・・ 彼らに大声で泣く場所はあるのだろうか。 |