2011年3月 ほとんど聞いたことのなかったラジオがたった一つの情報源だった。 携帯も固定電話もつながらない。ガソリンもない。 今こそ被災者が一番求めているのは情報なのに被災者だけが何も知らない。 水とか食料ではなく命と情報が一番大切なのにこれは改善されていかなければいけないことだ。 ママも訴えていこうと思っている。 その中で心のよりどころはラジオ。 強い余震がつづく中で落ち着いた優しい言葉で状況を流してくれるアナウンサーの声にどれだけほっとしたことか。 テレビにラジオに報道関係者も警察、自衛隊、本人達も寝る間をおしんでの日々が続いている。 テレビで見るアナウンサーの顔にはクマができていた。 一日中、寝るときもラジオを止めることがなかった。 自分だけが取り残されると思ったから。 ラジオの大切さもわかった。 けれど何度もいうけれど被害者が一番求めているのは正確な情報だ。 |