編み物

2010年10月

 しばらく忘れていた毛糸編みを始めた。
ジグソーパズルだけでもあきてきたし、かといって何もすることがない。
目が見えるようになったお陰でいろんな事ができるようになった。

これは本当に感謝だ。

買っていた毛糸を出してきてさて、何を編みましょう?

前は子ども達のテスト勉強についていて子ども達のセーターを何枚も編んだものだ。
けれど今の子ども達はセーターなんて着ることはなくクリーニングもお金がかかるし今ひとつやる気にかけていた。

ぷりんを飼い始めて家中がぐちゃぐちゃになって洗濯物も干せず、棚も空っぽにし。毛糸なんてみせたらもう走り回っていたから数年たって側で編み物ができたときは一人感動したものだった。

けれど黒いものはみえづらいとか、生活にそんな余裕もなくなりすっかり忘れられていた毛糸達だったけれど暇に任せてママが遊んでもらおうと思った。

作り始めたのはぷりんの布団。
これからもっともっと寝てばかりになるからその時に使ってもらいたいと思う。
けれどこれが完成するのはかなりの時間がかかるだろうからもっともっとぷりんにはがんばってもらわないといけない。
そんな気持ちを込めながら一針、一針。

ずっと昔の元気だった頃の自分が戻ってきたような気がする。
時間を戻すことは絶対できないけれど手を休めコーヒーを手にしてフッと昔を振り返る。

新しく見つけた優しい時間。