2010年8月 ママはきれい好きでいつもお掃除ばかりしていた。 それなのに一号を飼い始めてたった3ヶ月で汚さに耐えられる様になった。 藤沢ばあちゃんは娘の体を心配し、うちのおばあちゃんは一緒にお掃除するのは耐えられないと、「そんなにきれいにしなくても汚れてても死にはしないから・・」といつも言う。 けれど自分でしなくても汚さは気になる。 我が家には時々家政婦さんが来る 。 最初はお兄ちゃんが生まれて一年後、ママがお仕事をはじめた時だ。 その方は4年、次の方は体を壊すまで15年、次の方は約10年。 みんな長く働いてくれたのでママが気になるところもキチンとわかってくれたしいつも丁寧に働いてくれた。けれどなにしろ広い我が家。隅々まできれいにするなんてとても無理な話だ。 10年前、はじめて長期に入院して自分の死を考えたとき、(自分がいなくなった後におうちが汚かったいわれるのはイヤだなあ・・) と思った。 主婦にとってそれは耐え難いことだと思う。 それからというもの1年に一度業者さんを頼んで家中をピカピカにする。 (これでみんなに何も言われなくていいなあ。) フローリングはぷりんのためにカーペットに代わり、20年もたった汚れはきれいにとれきれないけれどママの気持ちがまた次の一年に向かうことができる。 お盆すぎたら少しは涼しいだろうとたのんだのに相変わらずの36度。 働く人には申し訳ないし家中開けっ放しなのでエアコンも効かない。 もちろんぷりんとりゅう君は病院に預かってもらった。 ママも一緒にいけばよかった。 今年もピカピカな我が家になった。 何かあったら・・・と心配しながらも10年が経った。 毎年、毎年同じ繰り返しができますように・・・ ピカピカに光る窓ガラスを見ながら願った。 |