2010年8月 秋きぬと・・・ なんて有名な短歌があって、お盆すぎると夜にそよ吹く風にその歌をいつも思い出していた。 京都はもう秋風を感じるのだろうか? 毎年8月も中旬を過ぎれば夜には気持ちいい風が入ってくる。 その風は重さも匂いも微妙に真夏のものとは違う。 その風が吹き始めるとあっという間に日は短くなり寂しい冬がすぐにくる。 暑けりゃ暑い、寒けりゃ寒い。と年中文句ばかりいっているママだけれど今年の暑さにうんざりの人はかつてないくらいだろう。 テレビでは連日お年寄りの熱中症が伝えられている。 暑くてお盆にも顔を出さなかった藤沢じいちゃんとばあちゃんはどうなっているだろう? 心配になって電話をしてみた。 「まだ元気だけれど後3日この暑さが続いたら死んでしまうかもしれない。」 エアコンもない藤沢は一体どれくらい暑いんだろう? おじいちゃん、おばあちゃんには申し訳ないけれど考えただけでもぞっとする。 こんなにこんなに暑いのにおじいちゃんとおばあちゃんは山の畑に行くそうである。 92才のおじいちゃん、おとなしく家にいてくれればいいもののどうしても草刈りをしたい!!と言い出したりするらしい。 全く!!!と一緒におばあちゃんはついて行く。 「でもね、風が気持ちいいよ。明日は雨がふるっていうからそれを楽しみにしてるんだよ。」 どうやら山の畑には秋が来はじめているらしい。 けれど待ってた雨は降らなかった。 おばあちゃん、がっかりだろうな。 |