パパのおみやげ

2010年7月

 会社の旅行にでかけたパパがなんとめずらしくおみやげを買ってきた。
パパが食べ物以外におもやげを買ってくるなんてほんとにめずらしいことだ。
りゅう君のためのひよこさんピッピと台のついたお水入れ。

ひよこさんピッピは大好きなので誰か遊んで!!!とばかりにうるさい。

ぷりんとおそろいのお水入れで二匹並んでお水やご飯を食べさせたかったらしいけれど神経質なりゅう君がそれをするわけがない。

そしてそれは今のところぷりんの水飲み場となっている。

小さいものだから回りに飛び散る方が多くていつもベチャベチャ・・・・

でもパパがおみやげを買ってくるなんて変わったなあ・・・年とったのかな・・・と心の中で考えている。

おみやげといえばママが小さいとき藤沢じいちゃんが買ってくるおみやげはたいていバナナだった気がする。
バナナは遠足にしか持って行けないほど高級品だった。
もったいなくて最後に食べようととっておくと黒くでぐちゃぐちゃになってしまっていた。
学習能力のないママは数回同じ経験をしたことを覚えている。

そしてもう一つバブルのころ東京に行ったパパがジュリアナ東京ではやっていた、緑の羽のついた扇子を買ってきた。

長女と次女を大喜びでこたつの上にのって踊っていた。
どういうわけでこの子たちから扇子がなくなったのかは詳しく覚えていないけれど調子に乗りすぎてママに没収されたような記憶がある。

それぞれの人にそれぞれの思い出がある。
それを少しでも教えてあげることも親のつとめだと思っていたけれど、思い出ってのはそっとしまって持って行くものなのかもしれない・・・と最近ちょっと思っている。