釣りきち長男

2010年3月

 男の子が生まれたら音楽もできてスポーツもできる子に育てたい。
どの親も子供に期待を抱くようにママもそう思った。
姿、形、勉強はさておいて、ピアノ、スキー、ゴルフ、サッカーetc,etc
かっこよく、もてる要素はたくさん作ってあげたはずなのに・・・・

我が家の長男は数年前から釣りにはまっている。
何がいいのかわからないけれど仕事の時以外の98パーセントは釣りのことを考えているの違いない。
残り2パーセントも何を考えているか定かではない。(やっぱり釣りかもしれない。)

だけど休みになると家に帰ってきて、買い物やらお散歩とたくさん手伝ってくれる。

ママも「おうちに帰ってこなくてもいいから釣りにでも行ったら?」
なんて優しい言葉をかけてやりたくなるほどだ。

でもママと話をしていても気持ちは釣り。
釣りの話をするときの生き生きした顔。
ママなら絶対覚えられないカタカナが次から次と出てくる。

(これくらいの暗記力が中学、高校のテストでだせたなら・・・・)

楽しそうに話す長男の顔を見ながらほおづえをついてしまう。

釣りが好きなのはパパとママの父親に似たのだろう。
だとしたらこの子はちゃんとママたちの血を引き、パパを助け立派に暮らしてくれるだろう。

そう思いつつもついつい・・・・