親たるもの

2010年3月

 いつから親は子供に頼るようになるんだろう?
人それぞれに違うけれど今、完全に子供たちに頼り切っているママは少し情けなくなる。
パパはまだ子供たちよりえらい存在でなんとか親の威厳を保っている。
いつまでもそんなふうにいくわけはないのだがなるべく子供たちの迷惑にならないようにしたいと思っている。

先日用事があって藤沢ばあちゃんに電話した。
ちょうど留守でおじいちゃんが電話にでた。
耳の遠いおじいちゃんが電話にでることはめずらしい。
しかも「私だよ。」と話したらどういうわけかその日はちゃんと聞こえたようで「体の具合はどうか?」と聞く。

大丈夫だから・・・と話すといつもの決まり文句がでた。
「おまえは娘だからちゃんと親の後始末をしなくてはいけない。おれはあと10年は生きるからおまえもがんばらなくてはいけないぞ。」
90歳になる父はまだまだママにとって偉大な存在だ。
その父に何度も何度も心配をかけている。
最近は声を聞いても姿をみてもつい涙がでてくるけれどそれは親に対してしては失礼な行為なのかもしれない。

100歳までがんばっていつもママを励まし前をいく父であってほしい。