30回目の結婚記念日

2009年11月4日

 なかなかうまく進まない治療、でも先生達はいう。「みんななんとかなって帰っていくから大丈夫だから、なんとかなるから・・」
これだけを聞くと実にいい加減で無責任に思えてしまう。
ママも何度もこういう言い方をされた。
その度に「なんとかなるかもしれないけれど私には時間がありません、いつかなんとかなるんではなくて早く何とかして欲しいんです!!」
毎日先生に言ったからか最初からの治療方針だったのかわからないけれど今度はカテーテル検査をすることになった。
6時間以上を有する検査。
かつて脳動脈瘤の手術をしていたママだからそれにたいする恐怖心はあまりなかった。でも治療後の6時間、動けない腰の痛さ。それを考えるとぞっとした。
うまくいけば不整脈も焼き切ることができるかもしれない。
そしたら薬も飲まなくて良いしいつ発作がおきるかなんて心配もいらない。

こんなうまい話があるわけはない。でも病院では実際そうやって治って帰っていく患者さんがたくさん。

過度な期待はやめよう。

 偶然にも治療の日はパパとママの30回目の結婚記念日だった。

これがうまくいったら最高のプレゼントになるのに・・・
ここを頑張れば・・・
もう少し辛抱すれば・・・

6時間以上頑張ったけれどパパにステキなプレゼントをあげることはできなかった。

30回目の結婚記念日、忘れられない思い出がまた増えてしまった。