10年目に

2009年6月

 ママは10年間に4回の大手術をした。
でもすべて発見がはやかったため事なきを得た。
ママの体は病気のデパートだそうだ。
本当にあきれるくらい次から次と病気が見つかる。
今回のドックでもあちこちひっかかってしまった。

考えてみれば10年前の今頃、入院しながらぷりんのことばかり考えていた。
ぷりんを飼い始めたことで家におけないのでどこかにあづけようかとか友達に相談していた。

今回もまた入院するはめになりそうである。
きがかりはやはりぷりんとりゅう君。

11年間を共に暮らしたぷりんはママ達の気持ちを分かってくれると思うし寝てばかりだから全く心配していない。
しかし我が家のイケメンりゅう君はすぐにママ達の行動を察知して挙動不審になる。
大きな病気も持っている。

子ども達はみな成長しおろおろしているママをなぐさめてくれる。

これ以上の幸せはないと思って暮らしてきたのだからこの暮らしを守るためにもう一がんばりしなくてはいけない。

ずっとずっと恐怖の中で大丈夫、大丈夫とおまじないのように繰り返している。