お散歩準備

2009年4月

 今年は寒さが長くて肩がこりそうだった。
暖かくなったと思ったら急に雪になる。
ママの恰好は真冬となんら変わりない。
昼間はとても暖かいけれど夕方散歩のころの風はまだまだ冷たい。

けれどさすがに桜便りが聞かれ始めたら一気に春がやってきた。
例年通り梅の花、桃の花、木蓮、沈丁花と開きだし外はとても気持ちいい。
桜の花もちらほら・・・

今年もぷりんと一緒にお花見ができそうだ。
6月で11才になるぷりん、お散歩もげんきにするし、食欲だってて全く衰えない。けれどドンドン増えていく白髪やいぼの大きさ、黒目の白さは年を隠せない。

病気した後で満開の桜を見たとき、ママは生きてることを実感した。

ぷりんが来る前は車からしか見なかった桜も毎日毎日近くで見ることが出来た。
花吹雪の中、せっかく咲いたのに雨に打たれたとき、ピンクのじゅうたん、ぷりんとのお花見はどれも心に残り、ママを幸せにしてくれた。

りゅう君がやってきてからはゆっくりお散歩したことがない。

なにせ人にも、ワンコにもわんこ、わんことうるさくてたまったもんじゃない。
遊水池のように人もいくらか少ないところはまだいいにしても堤防散歩なんてとんでもない話だ。

ぷりんと一緒のお花見は後何回できるだろう?
そう思ったママは今年の冬から少しずつ堤防散歩を始めた。
りゅう君を慣らして少しでも良い子にして満開の桜の下で家族写真を撮りたいからだ。
果たしてこれは成功するのか?

今日も暖かくて桜はドンドン咲いてくる。

りゅう君のわんこわんこ、はまだまだ。

しかも家族もみんな揃わない・・・・・