晴れの日

2008年11月

 夏以来体調の思わしくない藤沢じいちゃん、ここにきてもなかなかよくなりません。
大きな体が突然ドン!!と倒れたりするようです。
藤沢ばあちゃんは一人ではどうにも出来ず救急車を呼び、そしてママに電話が入ります。
次女は若いし、すぐによくなる病気だったのでもう心配はいらないけれどじいちゃんは心配でたまりません。
大きな背中は見るたびに小さくなってきます。
このまま死んでしまったらどうしよう・・何度も思いました。

この秋じいちゃんは高齢者叙勲を受けました。
88才のお祝いももうしてしまったし、特別祝賀会などはしないように・・と思っていましたがじいちゃんが元気のうちに・・と急遽祝賀会を企画しました。
じいちゃんは大張きり、しかしそれがプレッシャーとなってまたまた具合が悪そうです。
祝賀会は本人不在になったりして・・・
ばあちゃんと密かにそんな話まで出るくらいでした。

しかし100近い方達にご列席していただき、かねてからのばあちゃんの希望である「孫達に振り袖を着せたい!!」との望みも叶えてあげました。

緊張していたじいちゃんはとても心配でしたがみんなの顔を見て孫達に囲まれてとてもいい笑顔で過ごしてくれました。
もしかしたら今までで一番の華やかで晴れやかな日だったかもしれません。

そんなじいちゃんをみてママは涙が止まりませんでした。
確実に年取って背中が丸くなり、耳が遠くなり・・・
頑張って、頑張ってるけれどどんどん年齢に押しつぶされる日々。

いつまでも、いつまでも元気でいて欲しいと願うばかりです。