忘れられたカサブランカ

2008年7月

 昨年よりは随分穏やかに日々が流れているようにみえる。
けれど雑用は相変わらずで毎日ひま!!と思うことはない。
時間がもっと欲しい!!!と感じている。
地震があったり親戚がきたりおじいちゃんの受け入れ先もまだ見つからない。
昨年より楽だけれど確実に1才年取ってるわけで、忘れ物も随分多くなった。
一日の始まりは今日やらねばいけないことをメモする。
これをしないと2.3は必ず忘れている。
なんともはや情けなくなってきている。
夕飯を食べに行った中華料理やさんに百合の花が飾ってあった。
「カサブランカかな?」
パパがおばあちゃんと話していた。
それでもママは気づかなかった。
それから数日後、今年一番のムシムシした日、ママはやっと思い出した。
「あっ、一号にお花あげなきゃ!!!」
昨年までは忘れることもなくこの季節には家中カサブランカの匂いに溢れているのに。
もう10年?
まだ10年のはずなのに。

一号には申し訳ないし、ぷりんの年もずしんと心に重いし。

早速買ってきて部屋に飾った。
すぐに家中カサブランカに包まれていつもの夏がやってきたような感じだ。
ごめんね。
お墓参りは必ず行くから。
自分がとても情けない。