哀れな毛糸玉

2007年12月

 片手しか使えずに困ったこともあれば、片手でも問題なかったこともある。
例えばパソコン。
携帯メールも面倒でキーボードのほうがよっぽど楽!!なママ。
楽とうまさ、早さは一緒ではなかった。
もともと右手の指一本があれば問題なかったのだ。ママはそのことを知って自ら情けないやら・・・
右手でしていたことを左手ですれば問題ないこともあった。
とにかくやることが全て発見につながって「ジツニオモシロイ」のである。
53年間の大半でつかわれなくなっていた脳みそを今まさにいじり回そうと思っているのだがなかなかどうして四角四面にぎっちりと固まって動かない考えばかりの頭はなかなか思うように動いてくれない。
これをいらいらせずに6週間頑張れればママの頭は脳トレで鍛えた時以上に活性化すると思う。
けれど、この3段で終わってしまっている毛糸はどうしたってギブスが取れて左手が自由になる6週間後まで進めることはできない。
弾かないピアノの上に置かれた毛糸玉。
見るたびに悲しくなってますます寂しい気分になってしまうので(ごめんなさいね。治ったらすぐにはじめるから・・)と独り言をいいながらまた納戸の奥に片づけてしまった。
治ったらちゃんとカタチにしてあげよう。
絶対に。