友情

2007年10月

 ママにはたくさんのお友達がいる。みんなママを理解してくれてアドバイスもしてくれるし助けてもくれる。
この年になってもざっくばらんに話せたりできるなんてすごいことだと思う。
たくさんのしがらみや付き合いの中で大部分の人間はどのように人と接したらいいかを悩むだろうに・・・・
あっ、これをちょっと違うかもしれない。
悩んで、人を大切に、いたわることを努力して接してきたものが最後にいいお友達をもてるのかもしれない。
ということはママはまだまだ努力をしなければいけないということだ。

講釈が長くなったけれど・・・
入院中のママにひょこりとママの親友が訪ねてきた。
彼女は高校時代からの友人である。
誰か一人家族以外でママのことを完全にわかってくれている人といえば彼女しかない。
東京にいる彼女がお母さんの法事で帰省したそうである。
親友と言ってもママ達はたいした連絡もとらずまあ元気でやってるんだろうな、程度にしか考えることもない。
しかし今回の彼女にはあまりに多くのことがあったようだ。
彼女の話を聞きながらママは彼女の手を握ってただただ泣いてあげるしかなかった。
彼女との関係といえばいつもママが頼っていて彼女が支えてくれる役。
もしかしたらこんなふうに彼女を支えるなんて初めてかもしれない。
何も考えずひたすら彼女のために泣く。
彼女もママのことを気遣って泣く。
50才もはるかに過ぎた2人だけれど青臭い友情をさらけ出してしまった。
今日、彼女はどうしているだろう?
笑って暮らしているだろうか?
ちょっぴり寂しくなってるだろうか?